テレビ寺子屋

斎藤 環さん
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会場/静岡市立長田西小学校

講師/精神科医 斎藤 環

第1416回「ひきこもりと不登校」

今の日本では数十万人という人がひきこもっています。
「ひきこもり」という言葉も随分一般的になりました。
これからももっとひきこもりは増えてゆくでしょう。

世界的に見て日本の若者は、非常におとなしいと指摘されます。
また犯罪のような反社会傾向ではなく、非社会傾向が顕著であるとも言われています。

不登校やひきこもりもその一部とされる非社会傾向。
これが今の日本の若者にとって重大な問題になってきています。

子どもたちにアンケートをとっても、「将来、社会に希望がない」とか
「一生懸命がんばっても報われない」とか、
思春期の初めの年齢から既に明るい未来像をもてないという傾向が出てきています。
これは非常に頭が痛い問題です。
現在、不登校は12万6千人。
実に小学生は三百人に一人、中学生は三十六人に一人が不登校なのです。
そして、ひきこもりの33%の人に不登校の経験があるんです。
不登校のひとが長期化する傾向が強いのかもしれません。
不登校やひきこもりは原因が様々で一概に悪いことだとは言えません。
だから病気のように「不登校やひきこもりを予防する」と言いたくはありません。
でも、この非社会的な現象がこじれて長期化する課程は私たちにもなんとか出来るんじゃないかと思います。

長期化を防ぐための方法、これだったら予防と呼べ、必要なことではないでしょうか。
今日は、その予防法のようなものを中心にお話します。

☆講師紹介
昭和36年、岩手県生まれ。筑波大学医学専門群卒業。
爽風会佐々木病院診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学。
「ひきこもり」研究の第一人者でもある。
「社会的ひきこもり」問題の治療、支援に取り組む傍ら、執筆、講演活動もこなしている。
★番組で紹介した本
『「ひきこもり」救出マニュアル』 著:斎藤 環 (PHP研究所 2,205円)

◆テレビ静岡1月15日放送◆