| 今回の津波でこれほどの被害が出たのには理由があります。ひとつは被災地域は貧しい家庭が多く、丈夫な家が少なかったこと。だから、津波には耐えられなかったのです。もうひとつは、現地の人たちが津波の恐ろしさを理解していなかったことです。津波の直前に海が引いていきますよね。何も知らない現地の人たちは避難を始めることもなく海に近づいてしまったのです。津波がやってきたときにはもう手遅れでした。
そして、今回の津波で最も犠牲となったのは、女性と子どもです。朝早かったため、まだ寝ていた子もいます。そしてほとんどの母親は家で食事の準備をしていました。津波が来たとき、母親は自分だけで逃げるわけには行きません。子どもたちを集めて逃げるのですが、小さい子どもと一緒では走ることもできません。結局逃げ送れ、犠牲となりました。運良く生き残った母親も周りから非難されています。「アナタはなぜ子どもを亡くしたんだ!どうして助けなかったんだ!」
子どもを失った現実から立ち直れない母親もたくさんいます。彼女達は何日も何日も海沿いに立ちっぱなし。水も飲まず、御飯も食べず、流された子どもが戻ってくるんじゃないかと待っているのです。生きた姿じゃなくてもいいから遺体だけでも戻ってきたらいいと待ち続けます。母親だけではありません。被災地域には親とはぐれた子ども達があふれ返っています。一生懸命泣いて名前を叫んで親を探している子どもたちがいっぱいいるんです。そしてその子どもたちが今狙われています。
今日は津波の被害だけではない、子どもたちに及ぶ危険についてお話します。
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