寝たきりになった時、誰がどこで介護してあげたら母は一番幸せで、私達子どもとその伴侶も幸せなのか、その事態に直面して初めて考え始めました。
母は明治の生まれでしたから、どうしても自分の家で死にたいとか長男家族の世話になって死にたいという思いがあったようです。しかし、現実に毎日の介護となりますと難しい問題が起きてくるんです。まず、これは私のところだけではないと思うのですが、「お嫁さん」と「お姑さん」がとても仲良しということはあまりないですね。私の母も、「お嫁さん」のことが大好きではなかったようです。長女である私によく愚痴をこぼしていました。しかし、いざ倒れてしまったりすると同じ家に住んでいる「お嫁さん」の世話にならざるをえません。
母を見送った今、「お嫁さん」である彼女の立場を考えると、本当に大変だったと思います。
彼女は花の中年の7年間を失ってしまったと、心から気の毒だったと思うのです。 私の母も、長男夫妻も、そして私も、誰一人幸せではありませんでした。
どうして私達は母を素敵なホームに入れてあげることをもっと真剣に考えなかったのかと思います。それで、私はいろんなホームを回り始めたのです。 |