「ちょっといらっしゃい」と子どもを呼んでは話を聴かせようと思うのですが、「何の話?」と聞く子どもに「戦争の話」と答えると「いらん!」と言って逃げられていたんです。最近は孫を呼んで話を聴いてもらおうとするんですが、戦争の話と言うと「いや、結構」と言って逃げていってしまいます。これは困ったことだなと思っていました。
今年は戦争が終わって60年です。私達のようにちょっと戦争を覚えているような人間が話をしておかないと若い人に伝えてあげることができないじゃないですか。それが、親子の間だと話も聴いてもらえません。それでどうしたら良いかと考えて、今年の8月15日、私の美術館の森の中で、ある会を開きました。血のつながりのある関係の者たちではなく、全くの他人の人たちで戦争のことを話し合いましょうという会をやってみたのです。
きょうは、私の一世一代を賭けた夏のひとときをお話したいと思います。
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