私の家には、代々家訓があります。
その中の1つに“13才になったら旅に出よ”というものがありました。
わたしは、早生まれでしたから中学二年の夏休みに旅に出なければなりませんでした。
日本地図を広げてどこへ行こうか迷っていると、日本の真ん中に等高線が激しく込み合っているところがありました。それが八ヶ岳だったのです。
妻に子どもが宿った時、私たち夫婦で決めたことがあります。
それは“自分が育てられたようにこの子を育てよう”ということです。
今風の育て方はしないと、育児書を全部焼きました。そして、私の幼い頃の思い出、妻の幼少期の記憶を大学ノートに書き出したんです。そして、その通りに育てようと思いました。
その時、13歳で八ヶ岳に旅に出た思い出も書き出しました。一生のうちで、あの頃が一番感受性が豊かだったと思います。家を出るときの風景、おじいちゃんの顔、いつもおじいちゃんと腕を組んでいるおばあちゃんの言葉、父、泣き出す母、ウチの犬…すべて鮮明に思い出すんです。
きょうは、柳生家の家訓と私の子育てをお話ししたいと思います。
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