テレビ寺子屋

柳生 博
柳生 博さんについて

会場/三島市立錦田小学校

講師/俳優・日本野鳥の会会長 柳生 博

第1476回「よみがえれ!コウノトリ」

日本にいる生き物のほとんどは、“里山”つまり田んぼ、小川、雑木林、集落の周辺に生きています。その代表選手が、コウノトリです。そのコウノトリがいなくなってしまいました。

その理由の一つは、めでたい鳥としてはく製にされたり、いろんなものに羽を使ったりして、数を減らしてしまいました。そして、最後には、農薬と乾田が原因でいなくなってしまったのです。

コウノトリが一番良く食べるのはどじょうです。コウノトリはメダカやカエルなどを食べる肉食の鳥なのです。コウノトリがいなくなったのは、どじょうがいなくなったからです。なぜ、いなくなったのか。農薬です。あらゆる事が、どうやったら、より経済的に、より効率的に生産できるかということに走ったわけです。その結果、田んぼにいた生き物たちがいなくなってしまいました。

兵庫県豊岡市では、コウノトリの繁殖に成功し、現在100羽を越えるコウノトリを飼育しています。そして、2005年9月そのうちの5羽を自然界に放鳥しました。絶滅した動物を人間が住む里山に返すのは、世界的に見ても初めての試みです。

いま、日本は変わり始めています。今日は、私たちの生き方をお話したいと思います。

☆講師紹介
1937年茨城県生まれ。東京商船大学に入学するが視力の低下により船長の夢を断念し中退。劇団俳優座に入り、俳優の道を歩む。八ヶ岳に「八ヶ岳倶楽部」をオープン。生き物と人間が仲良くできる生き方を求め続け、里山の復活に尽力する。

◆テレビ静岡3月18日放送◆