お母さんたちも子どもに、自分の子ども時代のことを伝える時、言葉だけではなかなか伝わらないと思います。しかし、そこで映像を見せてあげると新たなコミュニケーションが生まれるという事が、写真の特徴の一つではないかと思うんです。きょうは、その写真展のミニ版を見ていただきながら、写真展の会場で私が出会った子どもたちの様子や親子関係のエピソードをお話ししたいと思います。
写真展の始まりの写真は、原爆が落とされて3時間後の写真です。なぜ、ここから写真展をスタートさせたかったかというと、私の父が広島で被爆していたからです。父は、被爆しながらも元気でした。元気な父は、火傷の跡に油を塗ってあげたり遺体を運んだり、いろいろなことをしたと聞きました。僕が小学校四年生のときです。自分が被爆した所を見せてやるといって、広島に連れて行かれました。それまでチラチラと戦争の話は聞いていましたが、実際何のことだか全く分かりませんでした。そのとき広島で聞いた話が、60年後の今、私の思いとつながったのです。
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