テレビ寺子屋

原坂一郎さん
原坂一郎さんについて

会場/新居小学校(浜名郡新居町)

講師/育児・保育コンサルタント 原坂一郎

第1513回「子育ての必須アミノ“3”」

私の23年間の保育士生活を通じて、子育てに本当に必要なものは何かがわかってきました。それをお話ししたいと思います。

最近、子育てに必要なものとよく言われているのが、食育、規則正しい生活リズム、テレビのない生活、お金などです。でも、確かにこれらも大事ですが、私が考える子育てに必要なものベスト3には、入りません。これらは、言わば補助食品です。子育てに本当に必要なもの3つ、それを私は「子育ての必須アミノ“3”」と呼んでいます。必須アミノ酸は9種類あって、一つでも欠けたら、働きが悪くなります。同じように、必須アミノ“3”も、一つでも欠けたら、子育てはうまくいかなくなります。

1つ目は、常識です。何も難しいことではありません。やって当然のことができる、しないで当然のことをしないだけ。ルールやマナーを守るという当たり前のことができる親は、子育てに関する様々な情報が溢れる社会の中でも、自然に常識のある子育てをやっているものなんです。

2つ目は、時間です。ゆったりとした育児、時間に追われない子育て、を言っています。時間に追われる子育てをすると、子供に投げかける言葉や態度が、とんでもないことになっていまいます。と言っても、一日に5時間も6時間も子供にかかりっきりにするということではありません。ほんの10秒くらいのことなんです。例えば、3歳くらいになると、子供は10秒あれば自分で靴を履けるようになります。ところが、親はよく5秒くらい経ったところで「もう、早く!」と言ってしまいます。あと5秒待つことができればいいのに、その5秒が待てない。この5秒10秒の積み重ねが、子育て全体に影響を与えていると思います。

3つ目は、笑いです。親子で笑い合う、夫婦で笑い合うというように、笑いがある環境は人間関係がうまくいっているという証拠です。笑いがあれば、子供も家庭に愛情や安らぎを感じてすくすくと育っていくと思います。

この3つがあれば、最初に言った補助食品が多少いいかげんでも、大丈夫だと思います。

☆講師紹介
1956年神戸市生まれ。関西大学卒業後、独学で保育士資格を取得。男性保育士の先駆けとして、神戸市の保育所に勤務。現在は、KANSAIこども研究所を設立し、子供や子育てに関する講演活動などを行っている。2男1女の父親でもある。

◆テレビ静岡12月9日放送◆