テレビ寺子屋

東ちづるさん
東ちづるさんについて

会場/牧之原市榛原文化センター

講師/女優 東ちづる

第1517回「いい人、やめた」

今日は対等に生きましょうという話をしたいと思います。

そんなの当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、これがなかなか難しいんです。平等ではありません、対等です。人間はそれぞれ違うけれども、それを認め合って同等に、同じ命なんだと思うんです。つまり、比較をしないって言うことなんですね。

今でも幼稚園で言ったりしますよね、「元気で明るくたくましい良い子」。私、この言葉大っ嫌い。元気じゃなくても、病気がちな子でも、明るくなくても、自分の言葉でうまく表現できない子でも、かけっこが遅くても、本当はみんな良い子でしょ。なのに、「元気で明るくたくましい良い子」と言われると、子供はそれをやろうとするんです。私がそうでした。親や先生に認めてもらいたいから、無意識にそれをやってたんです。これって、キツイですよ、大人になってからもそれをやっていると。

では、対等な意識を持つにはどうしたらいいか。それは、その人のことをわかろうとすることだと思います。例えば、テストで65点を取った子供がいたとします。もしかしたら、喜んでいるかもしれません。悔しがっているかもしれません。こんなもんだろうと思っているかもしれません。その気持ちを聞いてあげてください。子供に寄り添うように気持ちを聞いてあげると、子供はすごく安心します。わかろうとしてくれている、愛されていると感じるはずです。対等な親子だったら、なんでも話せるようになると思います。分ろうとするためには、指導しない、否定をしない、ただ聞く、ということが大事です。「でも」と言わないんです。

そして、分ろうとする気持ちがどうやったら育まれるかというと、自分を大切にすることだと思います。自分の気持ちに寄り添って、それを正直に表現することが大事だと思います。

☆講師紹介
広島県生まれ。会社員生活を経て芸能界へ。
ドラマやCM、エッセイ執筆、着物のデザインなど幅広く活躍中。
また、骨髄バンクやあしなが育英会、ドイツ平和村などのボランティア活動も続けている。
☆番組で紹介した本
<私>はなぜカウンセリングを受けたのか
「いい人、やめた!」母と娘の挑戦
著 東ちづる
カウンセリング 長谷川博一
出版 マガジンハウス(1,400円+税)

◆テレビ静岡1月13日放送◆