今、「いじめ」問題が話題になっていますが、ニュースになる以前からたくさんの「いじめ」があったということは、多くの方が知らなかったと思います。気が付いたら、こんなに「いじめ」が起きていた、というのが実感の方がほとんどだと思います。ところが、今の子どもたちは、「いじめ」地獄という状態なんですね。
その実態はといいますと、今の高校生に聞いたアンケートでは、小学生の頃「いじめ」を受けたことがあるという子が5〜6割いました。一方、高校生になって「いじめ」を受けたという子も、3〜4割いました。大人になるにつれて「いじめ」は無くなっていくのが普通なのに、どうして、高校生の間で「いじめ」が増えているのでしょうか。その背景にあるのは、携帯電話です。今、「いじめ」は携帯電話を通して行われているのがほとんどです。
「ウザイ」とか「キモイ」と言われたといって命を絶つという事件が相次ぎました。携帯のメールにそういったメッセージが次々に入ってきたら、普通ではいられませんよね。今の子は、口で言われたのではなく文字で書かれたことを、「言われた」といいますから、それがわからないと、その後の対応が違ってしまいます。携帯電話は非常に便利ですけれども、その使い方、携帯リテラシーというものを教えなければいけないと思います。
一方で「いじめ」をする子の心理を分析してみると、ほとんどがストレスからくるものだと考えられます。例えば、一生懸命誰かのために何かやっているのに、それに応えてくれない時、不満感やストレスがたまりますよね。もちろんストレスをはね返してパワーに変えることもありますが、自己中心的なストレスがたまると他者に「いじめ」をしたくなるんです。
「いじめ」は人間関係が一定で、目標があって競争する関係であればあるほど、起こりやすいとも考えられます。だから、学校に行っているかぎり、「いじめ」は起きるんだと思っていていいんです。学校というのは、そういうプレッシャーの中で成長していくものですから、家庭では、学校とは違う価値観、個性の輝きを子供に教えることが大切だと思います。
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