最近、日本では学力低下が問題になっています。確かにそれは事実ですが、もともと日本は学力が高かったので、低下したといってもまだ世界の中では高い方です。数学に限らず他の科目でも知識レベルは高いと思います。でも、ひとつ気になることがあります。それは、日本人は勉強が嫌いなことです。
それに関連してお話ししたいのが、過程と結果、ということです。日本人は結果としてかなり高い学力を持っています。それなりの結果を出しています。でも、その過程である勉強はほとんどの学生が嫌いだと言います。
ではなぜ勉強が嫌いになるのでしょうか。それはおそらく、過程ではなく結果を重んじるからではないでしょうか。テストで良い点数を取りたいとか、良い学校に入りたいから塾に通うなど、勉強はある目標を達成するための手段になっているんです。これは僕の中ではすごく矛盾しています。
僕の趣味は何かと聞かれると、答えは勉強です。勉強はとてつもなく楽しいことなのです。これには父親の影響が多分にあります。僕が中学生くらいのとき、一番カッコイイと思ったのは、父親でした。見た目のことではなく、知識の格好良さです。学問や医学のこと、天文学や生物学、僕がどんなことを聞いてもおおよそ答えてくれました。しかも子どもの僕にもわかるように。そして、時々、わからないことがあると、一緒に図書館に行って本や資料を探してくれました。そんなときの父が非常に楽しそうに見えたのです。学ぶことがいかに楽しいか、僕は父親をみて覚えました。これは今でも僕にとって大切な宝物になっています。
好きこそものの上手なれという言葉があるように、勉強する過程を好きになれば上達するのも早いと思います。
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