テレビ寺子屋

鈴木一光さん
鈴木一光さんについて

会場/さくら台幼稚園(富士川町)

講師/児童健全育成推進財団 常務理事 鈴木一光

第1536回「遊ぶことは学ぶこと」

子どもを育てるということは、社会性を含めて社会的人格に力点を置いていかないといけません。例えば、絵が上手いとかピアノが弾けるということだけに集中していくと、それでうまくいく人は一握りだけです。ですから、自分の子どもは挫折したら困りますから、もうちょっと違った、大らかな視点で育てるという考え方も大事だと思います。

今日は子どもの能力を伸ばすために、遊ぶことの大切さに触れてみたいと思います。幼稚園の時期のお子さんだと周りの大人の扱い方や環境でいかようにも育ちます。できれば、自分の子どもは能力高く育って欲しいと思いませんか。

能力は大きく言うと、記憶力、判断力、独創力の3つで構成されていると言われています。記憶というのは、小さいときから少しずつ蓄積されていきますよね。それには家庭の雰囲気というのがあって、お母さんがどんな風に料理を作ってくれたとか、食べ方を教えてくれたとか、箸の使い方とか記憶しているんです。スポーツや事務仕事でも記憶力が良いと能力が高いということになります。記憶力というのは、私たちが生きていく上で役に立ちます。

良い記憶がたくさんあると、良い判断ができるようになります。例えば、この会場に来て勉強しようと思うのも、過去にそういった経験があるからなんです。逆に悪い経験だとすると、ここには足を運びませんよね。そして、判断力がついてくると、自分なりの生き方を築いていく、独創力がでてくるんです。

現在では、パソコンがかなり普及しています。記憶力や事務処理能力だけで言ったら、パソコンにはかないません。そうすると、これから子どもが大人になったときに何が勝負になるかというと、判断力と独創力です。自分らしい生き方や新しいものを作る力はパソコンにはありません。それと、コミュニケーション能力、人と対話する力です。これらが、これから世の中で生きていくための主流の力になります。

☆講師紹介
1947年生まれ。明治大学卒業。
日本教育開発センターでの児童指導員の経験を生かし、現在児童福祉分野で幅広く活動中。
教育現場だけではなく、映画や芝居など娯楽を通しての子育て法を紹介している。

◆テレビ静岡5月26日放送◆