私は、犯罪の加害者等のカウンセリングをしているのですが、そこで見えてくるものが、この「白」と「黒」です。親は子供に優秀に育ってもらいたいと思い、厳しくしつけます。しかし、親が子供の「白」の部分に過剰に期待しすぎると、子供の心は、本当の自分と理想の自分が乖離してしまいます。しつけをするということがかえって仇となってしまっているのです。
では、しつけられた子供たちの「黒」の部分はどうなっているのでしょうか。成績優秀で明るい子供が、突然世間を騒がすような事件を起こすことは珍しくありません。このような子供たちは、親が気付かないところでSOSを発しています。しかし、自分の「黒」の気持ちを上手く表現することができず、誰にも気付いてもらえません。その結果、犯罪や自殺という結果を招いてしまうのです。
私は、しつけというのは、親が子供に対して厳しく教えるものではなく、日常生活の中で、自然と子供が吸収していくことだと思っています。そのためには、親である皆さんも自分の気持ちと向き合う必要があります。『いい親でいなければいけない』と「白」の自分ばかり気にしていませんか。自分の未熟さも認め、子供の可能性を信じてあげることで初めて、子供は成長していくのではないでしょうか。
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