テレビ寺子屋

親野智可等さん
親野智可等さんについて

会場/沼津市民文化センター(沼津市)

講師/教育評論家 親野智可等

第1577回「子どもを叱らない工夫」

私は、23年間の教員生活で、たくさんの子どもを見てきました。世間では、最近の親はしつけができないと騒がれていますが、私はそれよりも「親に愛されている」という実感を持つ子どもが少ないと強く感じていました。そのような子ども達は孤独を感じ、自分に自信が持てずに友達関係のトラブルを起こしたりします。

 

この原因には、親子のコミュニケーションが少ないということがあります。最近は共働きの家庭が多く、親子の時間を作るのが難しいのが現状です。また、親子の時間はあっても、親が子どもをいつも叱っているということもあります。朝には「なぜ自分で起きてこない」「ご飯を食べるのが遅い」、学校から帰ってくれば「勉強しなさい」などと、朝から夜寝るまでずっと子どもを叱っている親もいます。

私は、「叱る」ということには二つの大きなマイナスがあると思います。子どもの自信喪失と親への不信感です。日常の些細なことで子どもを叱り続けるというのは、子どもの成長を抑制することになります。では、どうしたら子どもを叱らずにしつけることができるのでしょう。

そこで私が提案しているのが「叱らないシステム」です。例えば、食後に歯磨きをしないということで叱るくらいなら、箸と一緒にハブラシを置いておけばいいと思うんです。

親が合理的な工夫をすることで、子どもを伸ばすきっかけになると思います。

 

☆講師紹介
1958年静岡県生まれ。
公立小学校で23年間教師を務める。在職中の2003年10月から無料メールマガジン「親力で決まる子どもの将来」を発行し、子育て中の親たちを中心に話題を呼ぶ。現在は教師としての経験を子育てに役立ててもらおうと講演や執筆活動をおこなっている。『「親力」できまる!』『「楽勉力」で子どもは活きる!』他著書多数。
☆番組で紹介した本
『「かしこい子」になるやわらか親力!』 著:親野智可等 (大和書房 1,260円(税込)

◆テレビ静岡3月22日放送◆