| 私は娘に高校だけは卒業してもらいたいと思っていましたから、馬鹿なことを言うなと叱るつもりでしたが、母からこんなことを言われました。「さゆみは大助花子の娘というだけで、小さい時から世間の目を気にしてイイ子にしていなければいけなかった。だからやりたいことをやらせてあげなさい」というのです。確かに私達夫婦が不仲になったとしても、家庭のことを友達に相談することもできない、そんな環境で育ってきたのだと思うと、子どもの進路は自由にさせてあげようと実感しました。
しかし、実際に競馬学校というのは規律も厳しく、娘は自分で考えた結果、公立高校への進学を決めました。その後は、海外留学に挑戦するなどしてきましたが、今は娘も漫才コンビとして活躍しています。
子育てと漫才師を両立していく中で、周囲の人からは、自分のことだけ夢見て自由にやっていては子育てはできないと言われ続けました。私は悔しい気持ちでいっぱいでしたが、そんな時に夫である大助が「世間の大人が言ってくれることは当たり前。ありがとうという気持ちで稽古に励めばいいんだ」と激励してくれたことが心に残っています。そして娘も成人した今は、一人の女性として娘の目標となるようなお母さんでありたいと思っています。
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