| 振り返ってみると、やはり私の父は変わっていたなと思います。親子ダブル襲名と落語界では考えられなかったことに挑戦したというのはまさにその象徴です。
この世界に入門した当時も、大学生でダラダラとした毎日を送っていてた私に「落語家はモテるよ」と言ったことがあります。私が今後の進路を迷っていた時に、父親なりにふざけたことを言いながら励ましてくれたのだと思います。
そんな父ですが、今から7〜8年前に胃ガンの手術をしました。胃の4分の3を切除するという大きな手術だったのですが、父はその翌日には痛んでいる体を起こし、点滴の入った管を持って自分の入院している階をリハビリのために歩き始めたのです。私は病状が悪化したら困ると心配していたのですが、父の思いは違いました。仕事には絶対に穴を開けてはいけないという強い意志があったのです。実際に「笑点」という長寿番組でも一度も休んだことはありません。
テレビで見せるギャグを言ってふざけている姿の中にも父なりのスピリットがあるわけです。このようなことは私にとってとても大きなメッセージとなります。私も子どもたちに自分の背中を通して何かを感じてもらえる、そんな子育てができたらいいなと思っています。
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