| 伸行との20年を思い返すと、多くの出会いがキーポイントになっていると思います。
全盲の伸行が生まれて落ち込んでいる時に救ってくれたのは、
福沢美和さんの「クロックスは私の目」という本でした。
視力障害にもかかわらず、前向きに盲導犬と暮らすエッセイで、とても感動しました。
すぐにテープのメッセージを送ったところ、会いませんかと返事をくれました。
全盲の子をどう育てたらいいのか悩んでいると伝えると、普通に育てなさいと言うのです。
美しいと思ったら、そのまま美しいと伝えればいいと言うのです。
それから、全盲だから何もできない、楽しくないという概念を捨てる事ができました。
伸行が中学生の時に出会ったのが、指揮者の佐渡裕さんです。
この出会いが伸行の大きな転機になりました。
友人を通じて伸行のピアノ演奏を送ったところ、すぐに会いたいと連絡をくれました。
さっそく、佐渡さんの前で演奏すると、ぜひ一緒に演奏会を開こうと言ってくれました。
私達は全く音楽の世界を知らなかったので、本当に大きな出会いでした。
ダメでもともとと思って送ったテープが、私達の一生を決めました。
子育ての最中には、物怖じしたり、迷う事もありますが、
うまくいったらラッキーと思って、挑戦してみてはいかがでしょうか。
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