23節vsサガン鳥栖戦は激闘の末3対3の引き分けでした。
最下位脱出とはなりませんでしたが、3点ビハインドから追いついたチームのメンタリティーは近年過去の戦いからは見られない頑張りでした。
そんな中でも、後半18分に北川、乾、カルリーニョスが登場する際は日本平スタジアムにどよめきが響き渡りました。攻撃力の高い3枚替えに、サポーターが驚きを持って歓迎したからです。
この試合でJ1初出場を果たしたヤゴ・ピカチュウ選手を含め、今の状況を必ずや救ってくれるでしょう新戦力の現状をご紹介します。
<北川航也選手>
帰国直後は「このクラブは小さなころから夢を与えてくれた。もう一度オレンジ色のユニフォームを着たい」と復帰の意志を語った北川航也選手。鳥栖戦では復帰初ゴールとなる2点目をあげました。「自分に求められるのはゴール。その結果を得られたのは嬉しいが次はひっくり返すところまで持って行きたい」、「残り試合は11しかない。選手一人ひとりが同じ方向を見て目標達成に向け努力するだけ」とストライカーの意地とリーダーの一人としてチームを引っ張る決意を示しました。
<乾貴士選手>
元日本代表でドイツ・スペインと渡り歩いたベテラン・乾貴士選手が新加入。試合でも華麗なトラップやドリブルドリブルを披露しました。「サッカー専用のスタジアムは観客にも選手にも嬉しいね」実は乾選手、アイスタ日本平でゲームに出るのは初めてのこと。久しぶりの公式戦ということで「自分で決めきれずチームに迷惑をかけた」と謙虚に反省しつつも、「(2点差でも)しっかり追いつけたのはプラスかなと思う」と冷静に判断。「もう一度ピッチに立たせてもらった。チームに感謝するとともに、サポーターを楽しませながら自分も楽しみたい」と次戦への意欲を新たにしました。
<ヤゴ・ピカチュウ選手>
鳥栖戦でJ1デビューを果たしたヤゴ・ピカチュウ選手。ブラジルからの移籍会見からわずか10日で右サイドハーフのポジションで先発。小兵ながら鋭い切れ込みからシュートを放つなど今後への期待を感じさせました。「いいシュートではあったが決めきれなかった。ああいうシーンで打つのが自分の特長」、「Jリーグは攻守で切り替えが早い印象だった。まだ慣れていないが、チームの仲間のことを知りながら100%のコンディションにしたい」と冷静に分析。「献身的プレーでチームことを皆で考えれば結果が伴う」と降格圏脱出の先鋒役を任せられそうです。