PEOPLE

テレしずで働く人たち

日常で起きている全てが
「自分ごと」
 

匂坂 拓朗
(報道制作局情報ニュース部)

部署の紹介

情報ニュース部
=「ただいま!テレビ」部

情報ニュース部…おそらく全国のテレビ局を探しても同じ名前の部署はないと思います。簡単に言えば、テレビ静岡の夕方の情報番組「ただいま!テレビ」を制作・運行するための部署です。
 
主な業務は、番組の演出考案、中継コーナー、ゲストとの打ち合わせ、クイズ企画、番宣CM制作、天気予報など、多岐にわたります。番組に関連して発生するあらゆる業務を、バレーボールのリベロのように拾い上げ、対応するのがこの部署の役割です。

もちろん、「ただいま!テレビ」は報道部や制作部と連携して成り立っているため、関係部署との調整も重要な仕事の一つです。
 
その中で、私が主に担当しているのは【OA運行】です。日によっては、PD(プログラムディレクター)を務めています。
 
PDとは、スタジオ横のサブ(副調整室)で、VTRやテロップの送出、カメラワーク、尺配分などを管理し、生放送の司令塔として番組を進行させる役割です。生放送なので、時には突発的なニュースや事象が発生し、迅速かつ的確な対応をしなければなりません。

主なお仕事

PDの一日

09:30 出社・視聴率チェック
10:00 番組打合せ
10:30 OA台本作り(2時間分)
11:00 OA備品準備 および 別ワーク
12:00 お昼休憩
13:00 OA用VTR確認
14:00 OA台本完成(報道・制作と情報すり合わせ)
14:30 技術打合せ
15:30 テロップチェック
16:00 MC打合せ
16:20 各種リハーサル
16:50 OA本番
19:00 OA終了

やりがいのあった仕事・印象に残っている仕事
「静岡県に津波警報発表」

2025年夏、カムチャツカ沖を震源とする巨大地震により、日本列島広域に津波警報が発表されました。当然、「ただいま!テレビ」は通常編成を変更し、報道特別番組へと切り替わりました。
 
静岡県内にも最大3mを超える津波予想が発表される中、私を含め情報ニュース部は、刻々と変わる情報を正確に視聴者に届けるため、部署の垣根を越えて対応に追われました。報道ヘリからの映像、避難情報、そして緊急地震速報や津波警報を示すテロップの送出。PDとして、どの情報を、どのタイミングで出すか、一瞬の判断が求められる緊張状態でした。
 
その時、特に印象に残っているのは、猛暑の中で津波タワーに避難する県民の姿です。その前日には、熱中症対策として「外出を控えてください」と呼びかけるほどの猛暑でしたから、「命を守るための避難が、同時に熱中症リスクを高める」という複合的な困難を、目の当たりにした瞬間でした。
 
テレビ局にとって、災害報道の重要性を改めて痛感させられた一日となりました。

テレしずだからできること

硬いニュースから、やわらかいバラエティまで!

「ただいま!テレビ」は、ニュースもバラエティも扱う、非常に多角的な情報番組です。例えるなら、静岡県民にとっての「めざましテレビ」のような、生活に密着したワイド番組だとイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。

この二つの要素(ニュース&バラエティ)が共存している番組形式は、静岡のローカル局としてはあまり例がなく、テレビ静岡ならではと言えると思います。
 
そのため、日常で起きている全てが「自分ごと」になります。自分の「好き」や「気になる」を起点に、堅いニュースも、視聴者が楽しめるバラエティも、どちらも企画・実現できる可能性があるのです。
 
時折、多くの情報をインプット・アウトプットしすぎて、脳が一時的にショートしてしまうこともありますが、それ以上に「今、静岡で何が起きているか」を全身で感じ、それを番組で表現できるという点に醍醐味を感じています。

就活生へのメッセージ

自分って何者?

就職活動の時、「自分が何者なのか」と不安に苛まれるのは自然なことです。まだ社会にも出ていない自分に何ができるのだろう?何が得意なんだろう?そして、何が苦手なんだろう?
 
そんな自問自答は、実は会社に入ってからもずっと続きます。しかし、ここで覚えておいてほしいのは、それは決して「ネガティブ」なことではない、ということです。なぜなら、テレビ局という業態、特に番組の制作現場は、あなたの全てを受け入れてくれる稀有なフィールドだからです。
 
私たちの仕事は、人間を描き、社会を映し出すことです。そのためには、知識やスキル以上に、あなたの「人生経験」こそが財産となります。一般的には「マイナス」と見られがちな経験も、番組の深みやオリジナリティを生み出す「プラスの個性」へと転換されるのです。
 
だからこそ、就職活動では、単に目覚ましい実績を羅列するだけでなく、これまで経験した感情の動きを深く掘り起こし、それを「あなたの言葉」で表現してくださることを期待しています。