“被害者の会”設立へ 市も県も業者も「人災なぜ止められなかったのか」熱海土石流

2021年08月02日(月)

事件・事故

静岡県熱海市を襲った土石流の発生からあす3日で1カ月です。

被害を拡大させたとされる盛り土をめぐり、被災者たちは市や県それに造成した会社や所有者に対し、損害賠償を求める方針を示しました。

熱海市を襲った土石流では、これまでに22人が死亡、5人の行方がわかっていません。

盛り土によって被害が拡大したと県が分析する中、被災者9人が会見を開き、危険な盛り土を黙認したなどと熱海市や静岡県の対応を批判しました。

娘を亡くした小磯栄一さん(73)も会見に参加しました。

約100メートルほど離れた場所に住んでいた娘の西澤友紀さん(44)が土石流で亡くなり、位牌(いはい)をつい最近受け取りました。小磯さんの家は流されていませんが、立ち入り禁止区域にあります。

小磯さんは「準半壊に至らないと(住む家は)全部自分で探してください。市は援助しませんというのが現在の状況なんです」と住む所も見つからず精神的に疲れ、原因究明まで気持ちがいかない現状を話しました。その上で「そんな事も言っていられない」と会見に参加した理由を説明しました。

家を流され全壊となった女性は、第1波から次の土石流までかなりの時間があったとして「なぜ家を流されなくてはならなかったのか。あの山の上の土砂が落ちてくるとわかれば、もっとたくさんの人が助かったのではないか」と声を詰まらせました。

また家を流された太田滋さん(64)は「市は根本的な解決をしないで、自分の身を守るため人の命を犠牲にしたと思っています」と話しました。

また別の被災女性は「流されたのは家だけではありません。当たり前の日常全てが流されたんです。それがもし誰かの責任であるならば、それは責任がある人が謝るべきだと。それがうやむやにされそうなのが我慢できない」と悔しさをにじませました。

田中均さん(64)は家族は無事だったものの家を流されました。田中さんは「十何年前から白物家電だとかいろいろなものが入っているというのははっきりと聞きました。何回も聞きました。それを黙認していた県や市に特に憤りを感じます。もっと早くストップしていたら人災は起こっていなかった。なぜ止められなかったのか」と話しました。

また市内で飲食店を営み、「伊豆山をよくする会」の木下恵司さんは、土砂が搬入された当時、熱海市や市議会議員、町内会にも警鐘を鳴らしたとして「これはちょっとまずいと、みんなに言った。後悔しているのはどうして言い続けなかったのか。市が知らないとは言わせない。なぜ黙っているのか」と語気を強めました。

被災者たちは、これは人災だとして被害者の会を設立し、熱海市と静岡県それに盛り土を造成した不動産会社と現在の所有者に損害賠償を請求する方針を明らかにしました。

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