なぜ? 静岡・熱海でホテル開業相次ぐ~見据えるのは “コロナ後”

2021年05月13日(木)

地域ビジネス(政治・経済)話題

全国有数の温泉観光地・静岡県の熱海。

熱海ではいま新しいホテルや旅館が次々とオープンし、さらに建設ラッシュが続いています。

コロナ禍のいま、なぜ熱海に新しい宿泊施設が次々と誕生しているのでしょうか。

「ただいま、プリンススマート イン 熱海が誕生いたしました」

4月21日、熱海市に新しいホテルがオープンしました。

国内外にホテルを展開する日本最大級のホテルチェーンで、西武グループのプリンスホテルが熱海市に初めて進出したホテルです。

AIなどの最先端の技術を導入しています。

本谷育美アナウンサー 「ではチェックインを試してみたいと思います。チェックインを押すと体調を伺う画面や注意事項がありますので、同意で進んでいきます」

顔認証やQRコード。

スタッフと対面せず、コロナ禍に適した非接触のスムーズなチェックインが可能です。

ドアを開けるカギもスマホです。

こうした技術を取り入れた背景には、若い世代の宿泊を見込むホテルの戦略がありました。

プリンスホテル・前田朋子PSI事業部長 「いま若い方々の需要が伸びてきていて、またインスタ映えがするお店であったりとか、かなり増えてきていると思っています。若いお客様が来るエリア、増えていくエリアと言うことで、熱海に魅力を感じております」

2015年以降、宿泊客数300万人を5年連続で達成した熱海。

新型コロナウイルスの影響で去年の宿泊客は185万人と、おととしと比べ4割も減少し過去最低を記録しました。

しかし、今年の春休みには大勢の観光客が熱海を訪れ、コロナ禍とは思えないほどのにぎわいを見せました。

Q:熱海の魅力は?

観光客 「わりと(首都圏から)近め。それでいてやっぱり楽しめる、わりと若者向けの、ご飯もおいしいし、そういったとこでしょうね」

別の観光客 「茨城から、どちらかというと来やすいので」

観光客 「熱海っていうのは、やっぱり東京から近くて、温暖な気候が良くて、食べ物やお魚類もおいしくって」

「若者」そして「近場」。

これが観光地・熱海の人気の理由を表す2つのキーワードです。

プリンスホテル・前田朋子PSI事業部長 「特に熱海は東京からすごく近い場所ということもあって『近場旅』がこれから流行るだろうという部分もございまして、熱海への出店を決めております」

熱海市でのホテルのオープンは、プリンスホテルだけではありません。

本谷アナ 「熱海市のシンボル、『寛一お宮』で有名な『お宮の松』前です。その向かいには全室スイートというホテルがほぼ完成しているほか、隣にもホテルの計画もあり4月着工されました」

コロナ禍以前に観光客が回復しつつあった熱海。

感染拡大で一時は止まっていたホテルの建設計画が、ワクチン接種などによって感染の収束が見込まれ、新型コロナ後をにらんで次々と再開されています。

本谷アナ「こちらはどんな場所になるんですか?」

ニューとみよし・富岡篤美社長「今は農地ですけど、これからここに新館を建てまして、本館と連絡通路を結んで新しい建物ができるようになります。元々計画があるにはあったんですけど、新型コロナの感染が広がりまして。それでも半年(計画を)ずらして、新型コロナのワクチンが出てきて、これで収束していくはずだと思っております。(収束には)まだ1年くらいかかるのかなと。その期間中にあれこれ準備をして、収束後にきちんと営業ができるような体制を整えたいと思って、今回の着工にたどり着きました」

熱海市によりますと、宿泊施設の建設計画はおととしからすでに15件も提出されています。

このうち今年から来年にかけて半数近い7件が開業を予定していて、コロナ禍にかかわらず開業ラッシュを迎えています。

熱海市 観光建設部・立見修司次長 「それだけ事業者様にとって熱海という地がビジネスとして成り立つ街だと見ていただいているということが、我々としては本当にありがたいと思っています」

専門家も「熱海はコロナ後に最初に観光客を取り込める場所だ」と指摘しています。

日本大学 国際関係学部・矢嶋敏朗准教授 「遠からずお客様は戻ってきますので、その時に(熱海は)最初にお客様を取り込める観光地だと思います。一言で言うと熱海が観光の数少ない勝ち組と言う事だからなんです。なぜ勝ち組かと言うと、一つは首都圏大都市から近いという事、新幹線で1時間、大動脈があるという事です」

新型コロナウイルスの影響で外国人観光客が激減し、県内でも休業や廃業に追い込まれる宿泊施設が出てきています。

一方で、熱海は官民が一体となった様々なPR活動が投資を呼びこんできました。

新型コロナ後をにらんで注目される「若者」と「近場」。

そしてもう一つが「新型コロナ対策」です。

新しくオープンしたプリンススマートイン熱海も、スマートフォン1台で予約からチェックアウトまで可能で、非対面・非接触によるサービスに特化しています。

日本大学 国際関係学部・矢嶋敏朗准教授 「当然、新型コロナ対策・密の対策と言うのは新しいコンセプトでやっていると思いますので、より消費者の方がセンシティブ(敏感)になっているので、この新しいホテルと言うのはより新しい熱海を作る起爆剤なるのではないかなと言う風にも考えています」

西武ホールディングス(プリンスホテル)・後藤高志社長 「何が一番したいかと言うと旅行がしたいというのが圧倒的に1位ですから。我々はアフターコロナに向けて、非常に厳しい状況ですけどシュリンク(萎縮)することなくやるべき事はスピード感をもってやっていきたい」

新型コロナウイルスの影響で、他の観光地と同様深刻な打撃を受けた熱海。

しかし、もともと首都圏に近い利便性に加え、コロナ禍で注目を集める「近場の旅」や「新型コロナ対策」が新型コロナ後の熱海の観光業にとってさらに追い風となりそうです。

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