世界に羽ばたけ! 夢は演劇人 高校生たちの挑戦 静岡

2021年06月11日(金)

地域話題

演劇を活用し地域の活性化を目指し静岡県が進めている「演劇の都構想」。

その一環として、若いうちから演劇に触れ感性を養ってほしいと、1年制の演劇アカデミーが開校されました。

学校の垣根を越えて集まった高校生たちが「世界で活躍できる演劇人」を目指し切磋琢磨する姿がありました。

真剣なまなざしで取り組む若者達。

この日、静岡県舞台芸術公園内の劇場 「楕円堂」で行われていたのは静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「SPAC演劇アカデミー」の実技の授業です。

5月開校した1年制の演劇学校に1期生として選ばれたのは高校生16人。

校長はSPAC芸術総監督の宮城聰さんが務めます。

SPAC 芸術総監督・宮城聰さん 「何が美しいのかという審美眼というのかな、美的なものと出会うのはやっぱり10代の方が良いと思っていて。『サッカー王国 静岡』みたいに『舞台芸術家王国 静岡』みたいにしたいなと思って、それで始めました」

演劇人に必要な感性を養ってほしい。

カリキュラムはSPACが上演する舞台の観劇に加え、演技や歌を練習する実技、語学や教養を身に着ける座学など様々です。

「今日は実技の授業3回目ですね、いえーい」

講師を務めるのはSPACで活躍する現役俳優です。

本谷育美アナウンサー 「子供たちと、どんな演技の授業をするんですか?」

俳優・片岡佐知子さん 「SPACで普段やっている身体訓練の授業をメインにやっているんですけど、SPACのトレーニングの前段階としての遊びから、SPACのトレーニングを教えて、そこからSPACで上演している戯曲を読むというような授業をしています」

実際にプロの俳優も行う本格的なトレーニングですが、楽しみながら学ぶ授業で笑顔も溢れます。

そして時には・・・。

こちらは文芸をつかさどる女神ムーサの彫刻のポーズです。

本谷アナ 「これは何を養う授業ですか?」

俳優・片岡佐知子さん 「これはですね、創造性を養うために模倣から始めているんです。これは彫刻でしたけど、彫刻の形を真似するところから役作りに入っているんですね」

役作りや空間構成など、演劇で大切な基礎も学びます。

さらに教えられた演技をこなすだけでない自ら考え作っていく力も身につけようと、生達自ら積極的に意見を出して作り上げていきます。

高校2年生・高橋依更さん 「高校に入って演劇部に入って、自分がやりたいっていう気持ちが結構強くなって。基礎から学べるというのを聞いたので、いろいろなことに挑戦していけそうだなと思って参加しました」

高校2年生・多々良岳さん 「自分は初めての人と話すのが苦手なところがあるんでけど、そういう自分を変えていかなきゃいけないって思ったから」

同じ興味や志のある仲間と出会い、一年間切磋琢磨することへの期待も膨らみます。

この日行われていたのは英語の授業。

テスト期間のこの時期、リモートで参加する生徒もいました。

本谷アナ 「先ほどから授業が始まっているんですが、すべて英語で進んでいます」

「ミリヤ、調子はどう?」

「とっても疲れています」

「とっても疲れているのね。どうしたの?」

「文化祭のダンスの練習をしていたので」

「お~」

普段通う高校とは違い、英会話のみの授業。

会話や海外のミュージカル映像を通して英語力の向上を目指します。

俳優・Ashさん 「私自身、海外で若いときにはミュージカルをやっていたんですけど、やはり英語がかなりのハードルになりまして。あの頃はもう少し英語がしゃべれたらなとか使えたらなとすごく思っていました」

可能性をより広げるため、講師の経験をもとに生徒たちが世界へと羽ばたくための土台つくりが行われています。

高校2年生・内田実莉亜さん 「真っ白になっちゃうけど、皆が『うんうん』って聞いてくれるから話しやすくて。英語を話して人に伝えられるのはすごく楽しいことだなって、話してみて思いました」

俳優・Ashさん 「まずは使ってみる、使って友達と話してみる。そうしたら通じた、嬉しい、というサイクルでどんどん上達していってほしいなと思っています」

これから1年間かけて様々なことを学ぶ生徒たち。

最後には創作発表の場が設けられる予定で、知識や技術を深めていきます。

高校3年生・今永歩さん 「演劇のスキルを上げていくことはもちろん、自分が何かを見て感じたこととか、何か体験して考えたことを自分自身の言葉で、そして日本語と英語でアウトプットするような能力を身に着けていきたいなと思っています」

SPAC 芸術総監督・宮城聰さん 「1年間たったら『よし、自分はどこどこに留学しよう』とか日本国内でも『全然別の学問をしてみよう』、そんな風にみんなが育ってくれて、やがて『やっぱり僕は役者がやりたかったんだ』『私は劇作家がしたいんだ』とそんな時に、20代の半ばくらいから『そうだ、またSPACに行ってみようかな』なんてなってくれたらいいなと思っています」

本谷アナ 「戻ってきてくれるような人材を育てたいということなんですね」

SPAC 芸術総監督・宮城聰さん 「そうなんです。結局はそういう人達が、静岡の未来を担ってくれる宝になるんじゃないかなと思っています」

『演劇の都・静岡』に向けた人材育成の第一歩。

学校を超え出会った仲間たちと切磋琢磨する日々は、始まったばかりです。

◆演劇アカデミー◆

夏には合宿なども予定していて、年度末にはアカデミーの集大成として創作演劇と英語舞台の発表を予定しています。

校長を務める宮城さんは、美意識を磨くには刺激しあえる仲間が必要で、仲間との出会いこそ演劇人として成長していくうえで欠かせないものになると話していました。

皆と深く仲良くなれる人数ということで、15人程度の定員での開校になりました。

1年後、高校生たちの成長が楽しみです。

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