静岡市の繁華街のビル火災で2次災害 専門家が指摘する検証ポイント

2022年08月15日(月)

事件・事故

今回のビル火災でこれまでにわかっていること、そして検証が必要なことについて考えます。

◆命綱となるロープ…結ばなかった判断は

静岡市によりますと、消防隊は隊長が3階のエレベーターホールで指揮し、ほかの隊員が3人1組で火元確認で中に入りました。行方不明となっている山本さんの隊は、火災の確知から1時間後に3番目の隊として入っていきました。

3人は縦一列で進み、山本さんは先頭で熱画像カメラを持っていました。

約10分後に退室命令があり、先頭にいた山本さんは最後尾からホースを伝って戻る手筈でした。

しかし、退室命令から3分後エレベーターホールについたとき山本さんの姿がなかったということです。

通常は3人をロープでつなぎ活動しますが、静岡市消防は現場判断でロープをしないこともあるとしています。

静岡市消防局警防部・伴野泰造部長
「通常であればロープを使用しております。今回の場合は視界・活動条件が整っていると隊長が判断し、この手法をとったと考えられます。次の進入のために(ホースを)置いて退路の確保ロープの代わりに使っているので、3人ともホースを伝って帰ることが可能になります。現時点では活動に関しては問題はなかったと理解しております」

◆専門家の指摘「ロープは必要」

静岡市消防局は現時点では問題はなかったとしていますが、元東京消防庁麻布消防署長で市民防災研究所の坂口隆夫理事長はこの判断は検証する必要があるとしています。

市民防災研究所・坂口隆夫理事長
「延焼中の建物内に進入するというのはやはり大変危険なんですね。いざという時はロープで引っ張り出すことができる、あるいは救助に向かう時はそのロープあるいはホースを伝って中に進入して救助することができるというメリットの方が大きいんですね」

◆専門家の指摘「逃げ遅れなしで火元確認の判断は?」

坂口さんはロープの有無だけでなく、なぜ客や従業員の避難を確認できていた中で火元確認をしたのかも疑問が残るとしています。

市民防災研究所・坂口隆夫理事長
「鎮火までに5時間かかってますから(当時は)かなり濃煙も充満していただろうし
、熱気・炎もあったんだろうと思うんですね。そういう中で、屋内進入をするという決断はどういう理由でしたのか、それをやっぱり検証しなければいけないのかなと。逃げ遅れがいないということがわかっているわけですから、この辺が今回の火災の大きなポイントになるのかなと思うんですね」

ロープを付けなかった判断、そして火元確認の必要性がどの程度あったのか坂口さんは検証する必要があるとしています。

◆2年前の教訓はいかせたのか?

静岡市消防局の管内では2020年7月に、吉田町の工場火災で消防士3人と警察官1人が死亡しました。

静岡市は事故調査委員会を立ち上げ、委員会は2021年7月に報告書を提出していますが、市は警察が捜査中として非公表としています。

坂口さんは「現場で活動する消防隊員が共有できるようになるため、できるだけ早く
公表すべきだ」といいます。

再発を防止するためにもしっかりとした検証と今後の対策が望まれます。

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