川の氾濫で民宿など浸水被害 お盆休みに大打撃 断水続く 台風通過後になぜ?静岡・松崎町

2022年08月15日(月)

暮らし・生活

台風にともなう大雨によって川が氾濫し、民宿などあわせておよそ50棟に浸水被害が出た松崎町。依然として断水も続いていて、お盆休みの観光地に大きな打撃を与えています。

およそ30棟が浸水の被害を受けた松崎町雲見地区の太田川の河口付近です。

台風にともなう大雨によって14日朝、松崎町の雲見地区と岩科地区で川が氾濫し、周辺の民宿や住宅あわせておよそ50棟が浸水しました。

雨宮帆風記者「こちらの民宿では、玄関のこちらの段差を超え1階部分のこちらまで泥を含んだ水が流れ出たということです。現在はここに敷かれていた畳の運び出しや泥の撤去作業などが行われています」

住民やボランティアは15日朝、使えなくなった畳や家電製品を運び出したり、泥をふき取ったりする作業に追われました。

民宿の経営者「畳とか電化製品、冷蔵庫もそうだし、エアコンとかの室外機も下にあるのでもう全部使えないですね。もう民宿なんか当分しばらくできないと思いますけども」

ほぼ半数の布団が使用できなくなったこちらの民宿。

営業再開のめどはたっていません。

民宿の経営者「(営業再開は)まだちょっとぜんぜんわからないです。もう本当にわからないけど、とりあえず8月の終わりから9月の初め頃のお客さんにはお断りの電話を入れようかなと思っております」

そして泥で濁った海水浴場。

泳いでいる観光客はほとんどいません。

港の船着き場は川から流れてきた流木などで埋め尽くされ、漁船は一隻も止まっていません。

漁業を兼業する民宿経営者も多いこの地区。

民宿も漁業もできない状況となっています。

伊豆漁協松崎支所 高橋吉明理事「お盆だから通常で行くと一番夏でも忙しい時期なんですよ。そこでこういう災害になってしまったから、今年はちょっと辛いところがあります」

松崎町によりますと、川の氾濫は流木などが水をせき止めたことで発生しました。
町はどう対策を講じていくのでしょうか。

松崎町総務課 斉藤聡課長「できるだけ施設の整備だとか、今回あの地区全体で断水しているという状況が続いていますので、そのあたりも今後見直しをしていかなければならないのかなというふうに思っています。国・県の方に砂防ダムですとかそちらの方を要望していきたいなというふうには考えております」

また国土交通省は15日、現地で調査を進めていて土砂崩れによって流れ出た土砂が太田川にたまり氾濫につながったと説明しました。

国土交通省沼津河川国道事務所 中島康支副所長「2つの場所から発生した崩落現場から最終的に川に土砂が流れ着いて氾濫を招いたと考えられます」

依然としておよそ70戸で断水が続いていて、今のところ復旧のめどは立っていません。

【気象予報士の解説】

松崎町で浸水被害をもたらした大雨は台風が通過した翌日に発生しました。
ここからは気象予報士の小塚さんとお伝えします。
なぜ台風が通過した後に大雨となったのでしょうか。


まず台風の経路から振り返ります。

台風8号は土曜の午後3時前に御前崎市付近を通過しました。
その後、駿河湾を通って午後5時半頃伊豆半島に上陸。
夜には関東を通って東の海上へ抜けていきました。

土曜午後10時の雨雲の様子を見てみましょう。

台風の中心は茨城県か海の上に出た頃です。
中心の東から南にかけて雨雲が広がっていて少し離れた伊豆でもまだ雨が降っていました。

静岡県内では線状降水帯の発生は確認されなかったのですが、その東側の伊豆諸島北部、大島あたりでは線状降水帯の発生が確認されました。松崎の雨もその雨の続きともいえそうです。

要因となったのは台風に流れ込む暖かく湿った空気です。台風は離れてもまだこの領域の中にいました。

さらにこの流れを詳しく見てみると、西からの風と南西から吹く風が静岡県の沿岸でぶつかっていました。ここで次々に雨雲が発生して、東へと流れていくことで線状に連なって同じような場所で強い雨を降らせました。これが日曜の朝まで続いた形です。

このように台風の進路によっては台風一過とならず、風向きによっては線状降水帯と同じような構造で雨を降らせることがあります。台風の接近時だけではなく、その前後の雨にも注意することが大切です。

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