今季の清水エスパルスを巡る担当記者の考察【後編】~育成型クラブに必要な“哲学”を~

2022年11月10日(木)

地域芸能・スポーツ

育成クラブに必要な哲学を

清水エスパルスは最終節の札幌戦で敗れ、18位のジュビロ磐田とともにJ2降格が決まった。Jリーグ創設から初めてJ1に静岡県勢が不在となる。シーズンを通して見えた清水の戦いぶり、そして課題を担当記者が振り返る。

【前編】~監督交代後に見えた光はどこへ~

◆最後までもつれた残留争い

最終節は自動降格となる17位に順位を落とし、札幌戦。J1残留には絶対条件として試合に勝たないと実現できない。そのうえで、G大阪が負け、京都が負けか引き分けないと、この順位からは這い上がれない。

気温10℃を下回る札幌には、多くの清水サポーターが駆けつけていた。相応の覚悟は選手から感じられたが、昨シーズン終盤の平岡エスパルスとは少し違った印象だった。昨シーズンは、試合に出ないチームメイトが相手役を真剣に演じてくれることに、レギュラー選手からリスペクトする発言が多く聞かれ、チーム全体がまとまっているように思えた。

試合は、スリリングな点の奪い合いだった。しかし、もっとも必要だった勝ち点3を手に入れることはできず、(3-4)で敗れ清水の降格が確定した。他会場では、残留を争うG大阪と京都がそれぞれ引き分け、もし勝っていればJ2との入れ替え戦のプレーオフ対象となる16位だった。

◆結果を真摯に受け止める

今シーズン「アディショナルタイムの失点」は9試合。リードしながら追いつかれた、あるいは逆転された試合は、10試合目だ。

清水の最終成績は7勝12分15敗、勝ち点33で17位。ただ、得点44、失点54、得失点差-10という成績は、得点45点、失点55点の10位札幌(勝ち点45)とほぼ同じ。清水がいかに自分たちの意図で試合を運べなかったかを示す数字ともいえる。

白崎は「情けなく申し訳ない。ただ降格が決まっていうのはおかしいが、手ごたえを感じる試合は多かった。競った試合をものにできず、こうした結果になった。より成長するしかない」と振り返った。シーズン開始時のフロントと指揮官との目標設定の相違、シーズン途中での監督交代というリスクを伴ったカンフル剤の多用、「アディショナルタイムの失点」という明確な課題に対策を打ち出せなかった現場指導陣、ホームでたった2勝しかできなかったチーム…。

◆育成型クラブの目指す道

様々な要因があげられるだろうが、結果を真摯に受け止め原因を探り対策するべきだと思う。清水エスパルスは本来、地域とともに歩む育成型クラブで、どのようなスタイルを目指すのか。ユースからトップまで一貫した哲学を持ってクラブを立て直すことが肝要だ。

J2での戦いは「茨の道」、史上初の静岡県チームがいないJ1は寂しくなるだろう。30年間で手に入れた武器を選び出して磨き、築いてきた自信を失わず、時には新しい血を入れて成長し、J1復帰を果たしてもらいたい。

(テレビ静岡報道部スポーツ班 外岡哲)

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