「宇宙関係は難しい」部品供給工場で社員拍手の直後に…H3ロケット打ち上げ失敗 静岡・清水町

2023年03月07日(火)

地域

2月に打ち上げを直前で中止した新型の国産主力ロケット・H3ロケット初号機が、7日午前 鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられました。H3ロケットの部品を製造する静岡県清水町のメーカーでは、2月に続き7日も従業員が打ち上げの様子を見守りました。

清水町の航空宇宙部品メーカー「エステック」。ステンレスやチタンなどの金属を加工する、従業員約40人の会社です。

H3ロケットのメインエンジンには、ここで作られた部品が使われています。

1000分の1ミリ単位となる非常に細かい寸法を維持する高度な技術が求められる中、6年ほど前から試作を重ねてきました。

塩月尚平記者 「前回は直前での中止となった打ち上げ、関わった技術者たちはメインエンジンへの点火を待っています」

エステック・鈴木 誠一 社長 「本当にドキドキしています」

社員 「楽しみです。製品に携われたので、うまく成功してくれればなと思います」

社員 「ちゃんと打ちあがってくれればいいと、期待して見ています。こういった形で打ち上げに立ち会えたことを光栄に思います」

社員たちがライブ配信を見守る中、迎えた午前10時37分。H3ロケットは、勢いよく大空に打ちあがっていきました。

補助エンジンも切り離され成功したかに見えましたが、2段目のエンジンへの点火が確認されず、打ち上げは失敗に終わりました。

エステック・鈴木 誠一 社長 「あれでもう成功だと思ったんですけどね、そのあとが問題。なかなかやっぱり難しいですよね、宇宙関係というのは。どこで何があるかわからない。精密なものなので」

打ち上げは残念ながら失敗に終わりましたが、宇宙開発を支える技術者たちの挑戦はこれからも続きます。

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