発がん性懸念の有害物質PFASを2つの川で検出 国の指針値2倍超える濃度も 静岡・浜松市

2023年03月07日(火)

地域

静岡県浜松市を流れる2つの川から2021年に、発がん性が懸念される有害な物質「PFAS(ピーファス)」が、国の指針値を超える濃度で検出されていたことがわかりました。市は危険性などを調査し、対応を検討する方針です。

浜松市を流れる新川と伊佐地川で市の保健環境研究所が検出したのは、発がん性が懸念される有害な有機フッ素化合物「PFAS」です。

政府はこの物質について、人体への健康影響が出る可能性が高くなる濃度水準を暫定的に指針値として、1リットルあたり50ng(ナノグラム)以下と設定しています。

市によりますと、新川では指針値の2倍を超える110ng、伊佐地川では80ng以上が検出されたということです。

「PFAS」をめぐっては、詳細な危険性などは明らかになっておらず、市としても対応に向け新年度以降に調査を行う方針です。

【解説】
PFASとは有機フッ素化合物のことで、自然界や体内で分解されにくい化学物質です。環境省によりますと、少なくとも4700種類が確認されています。

耐油・防水加工された食品のパッケージやフライパンのコーティング、シャンプー、衣類などさまざまなものに使用されています。

この物質は沖縄県や首都圏のアメリカ軍基地から流出したことが問題となっていて、航空自衛隊浜松基地の消火水槽からは1リットルあたり最大5100ngが検出されていますが、市は「川との因果関係は不明」としています。

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