東京高裁 袴田事件で再審開始決定「犯行着衣に合理的疑い」

2023年03月13日(月)

事件・事故

57年前、当時の清水市で一家4人が殺害されたいわゆる袴田事件をめぐり、東京高裁は13日再審を開始する決定を出しました。

松下翔太郎「弁護団が2人出てきます。再審開始です。再審開始と書かれた旗が広げられました」

午後2時すぎ、東京高裁の前で弁護士が「再審開始」「検察の抗告棄却」と書かれた幕を広げると、支援者から大きな歓声が上がりました。

いわゆる袴田事件では1966年、当時の清水市でみそ会社の専務一家4人が殺害され従業員だった袴田巖さんの死刑が確定しています。

2014年静岡地裁が再審を決め袴田さんは48年ぶりに釈放されましたが、東京高裁が再審開始決定を破棄していました。

最高裁から差し戻された今回の審理は、事件から1年2カ月後にみそタンクから見つかり確定判決で犯行着衣とされた5点の衣類の「血痕の色」が争点でした。

弁護団は赤みが残った衣類について、「長期間みそに漬かっていれば赤みは残らないはずで、5点の衣類はねつ造された」と主張していました。

そして東京高裁は13日、5点の衣類について「赤みは消失すると推測される」「犯行着衣であることに合理的な疑いが生じる」と指摘し、再審開始決定を出しました。

再審開始の決定を受けて、弟の無実を訴え続けてきた姉・ひで子さんは感謝の気持ちを伝えました。

袴田巖さんの姉・ひで子さん「56年間闘っている。この日が来るのを本当に心待ちにしていました。これでやっと肩の荷が下りたという感じ。本当にありがとう」

決定が出た時、袴田巖さんは普段通りドライブに出かけていました。

精神的に不安定な面があり、決定については伝えられていないということです。

今後東京高検が特別抗告すれば最高裁で審理がおこなわれ、特別抗告しなければ静岡地裁でやり直しの裁判が始まります。

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