富士山の登山者数は22万人超でコロナ禍前に近づく 入山料の義務化や混雑時の規制が検討課題 静岡

2023年09月19日(火)

地域

世界遺産への登録から10年、アフターコロナで多くの人が登山に訪れました。
2023年の夏、富士山に登った人は静岡・山梨の両県で約22万1千人だったことがわかりました。また、いわゆる入山料は静岡側では初めて協力率が7割を超えています。

県や環境省によりますと、7月の開山日から9月10日までの登山者数は22万1千人あまりで2022年より約3割増え、コロナ禍前の2019年の94%となっています。

また、2014年に始まったいわゆる入山料は静岡側で約6100万円、協力率は73.5%と共に過去最高となり県は「認知度が上がり10周年の記念の年ということも影響したのではないか」と分析しています。

こうした中で入山料の義務化や混雑時の規制などが検討課題として挙がっています。

県富士山世界遺産課・大石正幸 課長:
意見を聞きながらまずは2024年どういった対策ができるか、中長期でどういった対策をしていくかを整理していきたいと考えています

あらためて富士山の登山者数の推移がこちらです。
2023年は静岡・山梨両県あわせて22万1千人あまりでした。カウンターが故障するなど計測できていない期間もありますが、この10年で比べると新型コロナ前の人数とほぼ変わらなくなっています。

この夏は富士山も含めさまざまなところで賑わいが戻ったという印象がありますよね。

ただ、富士山は登山者数が増えると登山者の安全と環境の保全への懸念があります。山梨県の長崎知事は吉田口登山道で過度に混雑した場合、登山者の一時的な登山規制を行うと発表しました。
2023年、規制はしなかったものの2024年以降については条例化も含めて検討していく方針です。

また、静岡県の川勝知事は現在は任意となっているいわゆる入山料について「義務化するのが義務」と話し2024年の夏までに方向性を示したいとしています。

コロナ禍前のような人出もある中で制度を整えていくことももちろんですが、登る人たちのマナーや意識の向上も求められますよね。

つるの剛士 さん:
登山者が増えることはよいと思うが、外国人の方が軽装で登っているのを見て危ないと感じたことがあり、ごみの問題もあると思う

天達武史 気象予報士
3000メートルを超える山で自然環境も厳しく、天気も急変するリスクが高いので登山者は服装などしっかりして楽しんでほしい

安全面などについて周知していかねばならないなどの課題もありますね。
世界遺産に登録されて10年。富士山を次の世代につないでいくために考えていく必要があります。

直近のニュース

テレしず番組公式サイト

ただいま!テレビ

防災情報

ニュース公式 YouTubeチャンネル

Line公式

Facebook公式

Twitter公式

Instagram公式

FNNプライムオンライン

FNN PRIME online

FNNビデオPost

ページの先頭へ