居座り最強寒波…”雪慣れ”していないドライバーに必要な備えは?解氷スプレーなどが人気 スコップや非常食の携行も必要 スタッドレスタイヤでも慎重な運転を

2025年02月04日(火)

地域暮らし・生活

今シーズン最強・最長の寒波の影響で日本海側を中心に災害級の大雪となるおそれがあります。静岡県内でも5日から気温が下がるとみられ、積雪や路面の凍結にどんな備えが必要なのか専門家に聞きました。

積雪のため渋滞する高速道路(2017年2月)

急速に発達しながら日本海を北上する低気圧の影響で強い冬型の気圧配置となった日本列島。

非常に強い寒気は週末まで停滞が予想され、日本海側では災害級の大雪が続くとみられています。

県内でも5日以降、山間部では積雪や路面の凍結に伴う交通障害のおそれもあります。

2017年には雪と路面の凍結の影響で県東部の新東名と東名は最大12時間にわたり通行止めとなりました。

もしもの時のために遠出を予定している人はすでに備えをしている人も多いようです。

スーパーオートバックス静岡中原店
福澤暢佑 店長:
やはり寒波の影響で冬季用品を買い求める人は多い。なかでもタイヤチェーンや解氷スプレーなどが人気

来店客:
出雲大社に旅行に行くので3泊4日で、それでちょっと心配だから。明日からすごいでしょ、静岡もわからないし

布製のタイヤチェーン(スーパーオートバックス静岡中原店)

村田彬 記者:
こちらにはスプレータイプの解氷剤といった対策グッズが並んでいます。すでに一部在庫がない商品もみられます

マイナス30℃でも凍らないウォッシャー液、霜や雪からフロントガラスを守るカバーなど店内で販売されている30種類ほどの商品の売れ行きは好調だといいます。

さらにこちらの店舗では、この週末の2日間だけで売れたタイヤチェーンは20個。

特に布製のタイヤチェーンは安いものでは1万円から販売されていることや取り付けや取り外しが簡単なことからも人気だといいます。

スーパーオートバックス静岡中原店
福澤暢佑 店長:
ここ最近の寒波で商品も品薄になっている。出かける前に余裕を持って準備してもらいたい

排気ガスが車内に流れ込む様子(提供:JAF)

車で出かける際の注意点や万が一の対応は。

専門家は「安全運転」を心がけること、事前の備えが重要だと話します。

JAF静岡支部事業課・菊地一啓さん:
スタッドレスタイヤ・チェーンを携行していても、やはり慎重な運転をお願いしたい

こちらは凍った道を走る車がブレーキを踏んでから停止するまでの距離をタイヤの種類別に計測した動画です。

時速40kmではスタッドレスタイヤやチェーンをつけても停まるまでに60mから80m近く必要でした。

JAF静岡支部事業課・菊池一啓さん:
スピードを抑えて車間距離をあける。あとは急な操作を控える

また、スリップ事故や立ち往生に巻き込まれた場合、まずは命を守るための対応が必要不可欠です。

JAF静岡支部事業課・菊池一啓さん:
停まっている間に車の周辺に雪が積もってマフラーの周りに雪が積もると排気ガスが外に出ていかない状況になる。スコップを持っていると雪かきがしやすいので持っているといいかなと。エンジンを何時間もかけておくとガソリン切れで本当に動かなくなってしまう。暖をとるための毛布や簡易カイロ・水や食糧などを用意しておくといい

国交省が大雪の場合には不要不急の外出を控えるよう呼びかけるなか、気象台によりますと県内でも5日以降気温が下がり、山間部で雪が積もる可能性があるということです。

事前の備えの確認と時間に余裕を持った行動を心がける必要がありそうです。

防滑措置義務に関する反則金

沖縄県を除く各都道府県では、雪道や道路が凍結した際に冬用タイヤの装着など車が滑らないようにする措置が義務づけられています。

反則金もあり大型車では7000円、普通車では6000円です。

ネクスコ中日本によりますと1月27日に東名上りの足柄サービスエリアで冬用タイヤの装着率を調査したところ、乗用車の装着率は50%だったそうです。

1台でも動けなくなった車があると長時間の渋滞や通行止めにつながる可能性があります。

自分だけでなく周りにも大きな影響を与えてしまうため、各自がきちんと事前の備えをしておきましょう。

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