清水庁舎移転の是非問う署名活動開始 住民投票実現する?

2020年01月23日(木)

暮らし・生活ビジネス(政治・経済)

静岡市役所・清水庁舎の移転について、住民投票を求める市民団体が23日から署名活動を始めました。議会ですでに予算が認められた庁舎移転ですが、住民投票は実現するんでしょうか?

まちの活性化のためとして静岡市が移転を決めた清水庁舎。

JR清水駅から南に徒歩15分の場所にある現在の庁舎を、JR清水駅東口からすぐの場所に移転させる計画です。

田辺市長
「市長の立場とすると清水の未来を考えていかなければならない。清水の10年後、20年後を考えていかなければならない。もう待ったなしなんです。清水の活性化はね」

しかしこの計画に大きな疑問を投げかける住民も。

静岡住民投票の会 神戸 共同代表
「こんなバカげた計画を誰が何のために作っているのか、ちゃんと説明をして頂きたいところ」

静岡住民投票の会は、移転先が津波の浸水想定区域であることを問題として、住民投票の直接請求に向けた署名活動を23日から始めました。

直接請求には有権者の50分の1およそ1万2千人の署名が必要ですが、市民団体は10万人を目標としています。

静岡住民投票の会 神戸 共同代表
「署名が集まった暁には住民投票条例、市民の意見を聞くということに関して真剣に議論して頂きたい」

こうした動きに、「市民の合意は得られている」とする田辺市長は。

田辺市長
「昨年9月の議会で議決を頂いているので、その議決を前提に私たちは丁寧な説明をしながらも、前に進めていく責任が生じていると考えている」

松下キャスター
ここからは静岡市政担当の杉村記者とお伝えしていきます。
改めてなぜ庁舎移転を?

杉村記者
移転の目的は現庁舎の老朽化と、中心部の活性化、この2つです。

松下キャスター
一方、市民団体の主張は移転先が津波の浸水想定区域だということですね。

杉村記者
さらに15年間の総事業費が94億円にのぼることや、解体費も最大で32億円かかる可能性があることがわかってきたので「改めて民意を問うべき」と言っています。

松下キャスター
そんな中で、23日から署名活動開始。
有権者の50分の1、およそ1万2000人の署名が集まれば議会に諮ることができます。今後の見通しは?

杉村記者
現状では、署名が集まったとしても議会は認めない可能性が高いです。

最大会派で議会の過半数を占める自民党は、移転計画を支持していますし、移転に慎重な会派から出された住民投票条例案も既に否決されています。

ただ、移転を推進している議員の中には、「10万人の署名が集まれば、簡単に否決できない」と話す人もいます。

清水庁舎に来る人は平均1日3000人ぐらいなので、市街地に来る人が増える。加えて庁舎だけでなく、飲食店などが入る民間施設も造る予定なので、市は賑わいが生まれるとしています。

松下キャスター
ただ、その計画にも懸念が出てきたんですね。市は、新庁舎の設計から運営まで、そして駐車場と民間施設の整備を、民間の事業者が行う「PFI方式」を採用する方針です。

杉村記者
市は入札に参加する業者を募っていましたが、申し込みは1件もなかった。つまり現時点で、新清水庁舎の設計や運営を行いたい企業はどこもないということ。

市は3月をめどに再募集する方針です。

田辺市長は23日の会見で「なぜ入札がなかったか詳細な調査をしたい」として、24日から事業者に聞き取りを行う意向を示しましたが、再募集でも参加表明がなかった場合は、2023年1月の供用開始は遅れる可能性も出てきます。

松下キャスター
こうした話を聞くと、庁舎移転、大丈夫かな?と思う市民もいるでしょうね。
静岡市にはどんな姿勢が求められていると思いますか?

杉村記者
経緯を見ていると、静岡市は説明不足だと感じます。なぜ移転が必要なのか、どんな津波対策をしているのか、丁寧に粘り強く伝えていく姿勢が、求められているのではないでしょうか。

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