クラスターが3つの病棟に拡大 浜松医療センター“3つの盲点”

2021年03月08日(月)

地域

8日、静岡県内では新型コロナの感染者は12人で、このうち9人が浜松市です。

また、浜松では高齢男性の死亡も発表されました。

クラスターが発生した浜松医療センターは7日緊急会見を開き、入院患者のケア以外の機能を一時停止すると発表しました。

なぜ感染がここまで広がったのか、

病院は3つの盲点をあげました。

浜松医療センター・海野直樹院長「通常通りの医療・診療はもはや続けられないと」

7日浜松医療センターが開いた緊急会見。

病院は、手術などを行う患者や透析の必要がある患者などがいる同じフロアの外科系の病棟にも感染が広がったことを明らかにしました。

そして8日、この病棟から新たに医療従事者6人と患者1人の感染が確認されました。

クラスターは2次感染も含め78人となっています。

院内感染を防ぐべく対処してきたなかで広がったことについて、病院は3つの盲点があったと語りました。

1つ目が、“不織布マスク”でない患者もいたことです。

浜松医療センター・矢野邦夫院長補佐「何回も洗っていると緩んできて顔とマスクの間にすき間ができ、そこでせきをすると飛まつが飛び散る。布マスクを何度か同じものを使うと感染者のマスクの中でウイルスが蓄積され、次の日にそれを触って、顔を触るもしくは手に付着して、そのままその他の物を触ってウイルスが付着する」

病院は現在布マスクやウレタンマスクの使用を禁止し、入院患者には不織布マスクを配り着けてもらうようにしています。

2つ目の盲点が、ウイルスの潜伏期間中に使われた“共同トイレ”です。

浜松医療センター・矢野邦夫院長補佐「1日10回消毒しても消毒直後に感染者が触り、そこを汚染させて、直後に違う人が触れば感染してしまう。ウイルスを持ち込ませないことが一番大切なので、我々も病棟間のフロア間をシャッターで止めた。ただウイルスの潜伏期間は14日、我々が病棟間を閉鎖したときには(感染者が)利用していたということで、3つの病棟に広がってしまっております」

そして3つ目の盲点は“発症前の感染者”を検査では掴み切れなかったことです。

浜松医療センター・矢野邦夫院長補佐「発症する1日前、2日前からウイルスを出してくるので、発症する1日前2日前の方を検査をすれば捕まえることができると考えていました。ところが検査は陰性・陰性・陰性で、その次の日にようやく陽性が出る。症状が出て検査すると陽性となり、これはかなり衝撃的で、そんな方がいっぱいいました。無症状と言っても、よくみると食欲が落ちていたとか腰が痛かったなど、なんだかんだで症状あった」

病院は3日に1度のスクリーニング検査で感染状況を把握してきましたが、スクリーニング検査に加え、少しでも体調に変化がある場合に積極的に検査する方針に切り替えています。

浜松医療センター・海野直樹院長「いつになったら収束するかわからない。しかし、いまやらなければいけないことは、とにかく感染のこれ以上の波及を抑えて終息の道をさぐると」

患者の急激な増加を静岡県も注視しています。

県西部の8日の新型コロナ入院者数は60人で、7日と比べ11人増えています。

病床使用率は36.4パーセントと、中部東部に比べて高い状況です。

県疾病対策課・後藤幹生課長「浜松医療センターから外部の病院に転院と言いますか、中東遠地域にも患者を出して受け入れていると聞いていますので。西部地域全体でカバーしていきたいと考えています」

また救急患者の受け入れも中止していますが、県西部は2次3次の救急医療機関が多いためカバーできるとしています。

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