「耳そうじは必要ない」!? 知らなかった耳の“新常識” 静岡

2020年06月05日(金)

地域暮らし・生活話題

みなさんは普段、耳そうじをしていますか?

男性 「週1くらいで綿棒。風呂のあとちょっと湿ってるから、それで綿棒で」

別の男性 「あのくすぐったいのが気持ちいいっていうか」

女性 「耳鼻科検診のときとか、明日耳鼻科(検診)だから耳そうじしてこいよって(言われる)」

実はそれ、間違いかもしれません。

去年11月、日本耳鼻咽喉科学会の静岡県地方部会・学校保健委員会がある動画をユーチューブにアップしました。

ー動画ー
「耳そうじは本当に必要なの?耳には昔からの誤解がいっぱいあります」

『耳そうじの新常識』を伝えるために制作されたこの動画。動画を作成した医師に聞くと・・・

植田耳鼻咽喉科・植田洋医師 「基本的に耳の穴の中のそうじは必要ありません。耳垢は次に出てくる耳垢によって、ひとりでに排出されます」

これは鼓膜の写真です。

そもそも耳垢とはホコリやゴミではなく、鼓膜が変化したもの。
鼓膜は真ん中から外側に向かって爪のように生え変わります。

その様子を動画で実際に見てもらおうと紹介されたのが「5カ月間“耳そうじ禁止”実験」。

鼓膜が本当に耳垢になるのか調べるため、右は青く色をつけ、左は白い紙を置いて、どう移動するのか調べました。

1カ月経つと、青いマークも白い紙も「外耳道」に移動。

鼓膜は元通りで、耳そうじはしていませんが、きれいな状態です。

そして、11週目。

ー動画ー
「あれ?白い紙が消えた?」

「ここにあります(色が変わり外側に移動)」

「耳の入口には耳垢腺という所があって、大事な液体がすこーし出ています。これで“うす茶色”に。これが耳垢の色なのです」

耳垢腺がつくことで鼓膜も紙も“うす茶色”の耳垢に。

そして、5カ月後には白い紙が完全になくなりました。

周りについているうす茶色の耳垢は、自然に耳から落ちてなくなります。

この動画には、後日談が。

ー動画ー
後日談:5カ月掃除を我慢した、その翌日のことです・・・

「協力してくれた彼女は『耳そうじ禁止令』から解放され、こんなにきれいな耳なのに・・・」

「先生!昨日。5カ月ぶりに綿棒で耳そうじをしました!やっとすっきりしました!!」

「さて、どうなったでしょう?」

「耳そうじの翌日。たった1回の綿棒で、耳垢をはがして奥におしこんでいます。毎日使ったどうなるか、想像できますね?」

「ガーン、やらなきゃよかった」

植田耳鼻咽喉科・植田洋医師「(動画は)学校用の教材として作ったものですが、一般の方たちも十分見ていただいて、耳そうじが間違えた常識なんだなというのを再認識していただければと思います」

【耳垢ができる仕組み・まとめ】

鼓膜はゆっくり外側に向かって再生していて、古い鼓膜が外耳道(がいじどう)の皮膚に変化して、数か月かけて耳の入口に移動し耳垢になります。
最後には、入口ではがれて、自然と落ちるんです。

ですから・・・

今までの常識のひとつめ「耳垢がたまってしまうから定期的に耳かきや綿棒で耳そうじが必要」、これはバツ。

新常識は「耳そうじをしなければ、耳垢はたまらない」

耳垢がたまるのは耳そうじをして刺激してしまうからで、耳そうじをしすぎると詰まってしまうこともあります。
これは、湿った耳垢の人も、乾いた人も同じです。

今までの常識ふたつめ「耳垢があるとかゆくなる」、こちらも間違った常識なんです。

新常識は「かゆい理由は、刺激で炎症を起こしているから」

耳垢で汚れているからかゆいのではなく、耳そうじをすると耳かきや綿棒で傷つけて炎症を起こして、さらにかゆくなってと悪循環になってしまうんですね。

Q全くそうじしないのは急に慣れない…どうしたらいいの?

基本的に耳そうじは必要ないんですが、どうしても気になって耳そうじをしたい場合は、耳の表面を濡れた布や綿棒などで優しく拭く程度でOKです。

動画はユーチューブにアップされていて、誰でも閲覧できます。

委員会は基本的に耳掃除は推奨できないとしていますが、心配ごとや、おかしな症状があれば、すぐに病院で受診するよう呼び掛けています。

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