自動車業界に大きな影 「2カ月間ピタッととまっちゃった」部品工場の生き残り策は・・ 静岡・富士宮市

2020年06月05日(金)

地域ビジネス(政治・経済)

平日にも関わらず、止まったままの機械。

自動車部品をつくる静岡県富士宮市の工場です。

3月の途中から、止まったままになっています。

工場経営者 「この状況でいきますと手を上げる(倒産する)会社が何社か出てくるんじゃないかと。3月までは良い状態で来たんですけど、4月に入って急ブレーキがかかりましてね。2カ月ピタッと止まっちゃった。それまでは毎日フル生産に近かったんですけど」

生活に経済に甚大な影響を及ぼしている新型コロナウイルス。

それは、かつて経験したことのない規模になりつつあります。

トヨタ自動車・豊田章男社長「新型コロナショックというのはリーマンのショックよりもインパクトははるかに大きいという風に思っております」

トヨタ自動車は今年4月から来年3月までの1年間の営業利益が1年前に比べて8割減るとの見通しを示しました。

販売の落ち込みはすでに県内でも… 

日本銀行静岡支店によりますと、4月の県内の新車登録台数は前の年に比べ3割近く(マイナス26.6パーセント)落ち込んだことが分かりました。

こうした動きに専門家は・・・

静岡経済研究所・大石彰男主任研究員 「新型コロナウイルスが世界に感染拡大するとともに世界的な需要も大きく落ち込んでいるということで、静岡県内の自動車産業は非常に大打撃を受けている状況だと思います。やはり半年以上続くとなればかなり厳しくなるなという風に見ています」 

富士宮市の鈴木製作所です。

社員数16人の鈴木製作所では。3月の途中から部品メーカーなどからの発注がぴたりと止まりました。

鈴木製作所・鈴木高史社長「4月は対前年同期比で60パーセントマイナス。つまり通常の4割しか先月は回らなかったと。5月はおそらく概算でいくと、もっとひどいんじゃないかと感じております」 

工場内の機械の半分は止まったまま。

仕事がないため毎日社員の約半数を交代で休ませています。

受注を見越してつくった部品も注文がストップして山積みになっていました…

落ち込んだ売り上げの手当てや社員の給料は国の支援が頼み。

リーマンショックや東日本大震災のダメージが癒えてきたなかでの新たな困難に、鈴木社長も落胆を隠せません。

鈴木製作所・鈴木高史社長「(リーマンショックの)その時の借入金がやっと半分返したところなんですよ、うちは。場合によっては、そこの返済はリスケジュールして一切返してない会社もあるかもしれない。そこに来てこれなので、落胆ぶりは半端ではないんですけど…どうなっていくんだろう、これから心配でならないですね」 

鈴木社長は影響を何とか食い止めようと、新たな取り組みを始めています。
   
営業努力を重ね、新幹線のエアコンに使うアルミ製パーツの製造を受注しました。

まだまだ売上の大半は自動車部品ですが、付加価値の高い自動車以外の部品にも手を広げ生き残りをかけます。

鈴木製作所・鈴木高史社長 「やはりそれ(自動車部品)だけでは今回のような事態は乗り切れないと考えておりますので、こちらの仕事も含めて色々な展開をこれから考えていきたいと考えています。ポジティブに捉える人が生き残るんだと思っていますので、前向きにやっていきたいと思います」

静岡経済研究所・大石彰男主任研究員 「例えばリーマンショックの時もありましたけれども、ここで従業員を訓練して製品の高度化を図ったり、品質を高めたり、生産の効率を図ったりできるメーカーが今後残っていくメーカーではないかと思います」 

世界が新型コロナに翻弄されるなか、製造、販売ともに海外に大きく依存する自動車業界は今後も影響が続くと予想されています。

県内の就労人口の2割が働くといわれる自動車業界。

それぞれの企業に、厳しい現実が突き付けられています。

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