助け合おう飲食店! 他店の商品も“代行販売” 移動店舗で“出会い”も

2020年06月17日(水)

地域

静岡市葵区のカレー店。

オーナーはスリランカ人の坂本サジットさんです。

坂本サジットさん 「はい~お待たせしました」

結婚を機に来日して、今年で24年目。

自宅の1階にある店は、11年前にオープンしました。

坂本サジットさん 「来週水曜日のメールの発注をかけるんです『配達します』と。きょうの仕事をしながら一週間後の仕事をここでする。毎日そんな感じ」

常連客がテイクアウトや宅配サービスを利用してくれたおかげで、新型コロナの影響はそれほど大きくなかったというサジットさんの店。

気がかりだったのは、他の飲食店でした。

坂本サジットさん 「SNSに書いてあったんです。『大変なことになった。どうしよう、心が折れる』と。家賃とかあると考えると、他のお店を持っている人の気持ちを考えると、もし自分だったらと思うと震えますよ。だから何かできないかな、サポートできたらいいなと思って」

営業を午前中で終えたこの日の午後、サジットさんが向かったのは、駿河区にある他のカレー店です。

4月は完全に休業し、大きな打撃を受けました。

坂本サジットさん 「確かめてください。1万8000円」
Eat&Stay ROMEY・セレスター ブーパルさん 「ありがとうございます」

みんなを助けようと、サジットさんが5月から始めたのは、代行販売です。

売り上げに苦しむ飲食店に声をかけ、メニューをサジットさんのフェイスブックで紹介。

客から事前に注文を受けた弁当を、前払いで購入します。

その分、自分の店の弁当の売り上げが減りましたが、いまは、みんなで乗り切る時期だと考えています。

Eat&Stay ROMEY・セレスター ブーパルさん 「自分もカレー屋やってるのに、同じカレーを売ってあげるよというのはびっくりしました」

坂本サジットさん 「いやいやライバルなんていないですよ、飲食店に。昔はそういうふうに言われたんだけど、みんな心を込めてモノを作っているし、それぞれに思いがある。そこであまり自分の売り上げのことは気にしなかった。少しの間我慢しようと、みんなが乗り切るまで。自分が貯金崩してもいい、そんな気持ちだったね」

坂本サジットさん 「どう?お客さんの入りは?」

スノドカフェ七間町・柚木康裕代表 「まだそんな戻ってきてないよ。これから」

坂本サジットさん 「たぶん(発注の)数が減ってくると思うんですよ。数が減ってくるっていう意味は、安定もだんだん取り戻してくるということだから、減ってきたら自然にやめればいいから。そこまで、まだまだ6月も販売続けますので頑張りましょう」

スノドカフェ七間町・柚木康裕代表 「ありがとうございます。頑張ります」

ガソリン代は自腹。手数料も取りません。

坂本サジットさん 「そんなの請求するなんてね…。みんな今一番大変な時ですよ」

この日は5店舗を回り、弁当とマフィン、合わせて110個を仕入れたサジットさん。

夕方から、スポーツショップの店先で、販売を始めました。

移動店舗の名前は「SERENDIB(セレンディブ)号」です。

坂本サジットさん 「セレンディブは昔のスリランカの名前なんです。意味は”偶然巡り合う素晴らしい出会い”。店側にとっても素晴らしい出会いだったり、来てくれるお客様にとっても素晴らしい出会いだったり、全ての人にとって素晴らしい出会いになってほしいと思って、この名をつけたんです」

ファンを増やそうと、静岡、焼津、藤枝を中心に毎回場所を変えて販売しています。

利用客 「一つの場所でいろいろなお店の弁当が買えるから、すごくありがたいです。6人家族なので、好みもバラバラだからすごくありがたいです」

別の利用客 「予約とかしていないんですけど…」
坂本サジットさん 「すみません、予約じゃないと…カレーならあるんですよ」
利用客 「じゃあ、カレー1つください」
坂本サジットさん 「ありがとうございます」

フードロスを防ぐため原則予約販売だけですが、ぶらりと立ち寄ってくれた人のためにも自分の店のカレーを20食ほど用意しています。

坂本サジットさん 「これまで多くのお客さんに支えられてきているわけですから。人からもらってる愛がいっぱいあるから、自分が同じくそれをまた誰かに配ってあげるべきじゃないかと思いますね」

代行販売が生んだ新たな絆は、多くの人に、この危機を乗り越える力を与えてくれています。

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