【リニア・トップ会談】会談始まる まずは金子社長の謝罪から(1)

2020年06月27日(土)

地域ビジネス(政治・経済)

リニアの工事をめぐり、26日午後1時半から静岡県庁で川勝知事とJR金子社長とのトップ会談が開かれました。2027年の開業がかかった会談でしたが、2人のやり取りを、できるだけ詳細にお伝えします。

【JR東海・金子慎社長】
日頃から観光のつながりとか色々お世話になっていますが、きょうは中央新幹線の話をまずさせていただきたいということで参りました。
その前に、過日の有識者会議の第1回目で、私の発言で大変な失礼を致しまして、改めて書状を差し上げましたが、お詫び申し上げます。

【静岡県・川勝平太知事】
私はJR東海のトップとして何をしゃべるのかと、いわばJR東海さんの社運を賭けたお話をされるというのは当たり前のことで、その話それ自体は全国の人に聞いていただくのにふさわしい内容だと思っています。ただ、あの会議がその趣旨ではなかったということだけでありまして、それで県民の方から厳しい意見がございまして、ご無礼かと思いましたが明確にお咎めさせていただきました。
しかし丁重な返事を賜り、あのお返事を読んで社長さん大変だなと思いつつ、また、市町の関係者の方に対しても誠意あるお手紙、連絡を下さったそうで本当にありがとうございました。

【JR東海・金子慎社長】
実はきょうの面会をさせていただく前に、知事、流域の市町の皆さんと会議を持ち、一口で言えば大変厳しい意見が多かったと。JR東海は本当に水を大事に思っているのかと、自分たちの水に対する心配、思い、そういうことをちゃんと分かってくれているんだろうか。あるいは有識者会議が今始まったところでヤードの建設・整備を始めさせてくれというのは、やっぱり良くないんじゃないかと。たくさん厳しい意見があったということを承知してまいりました。そのうえで、お会いいただいてありがとうございます。

私たち、水に関する心配について私たちがわかっていないんじゃないかとか、私たち説明をしたつもりでも十分にそれが伝わっていないという現実に対してはしっかり受け止めて、これからしっかり対応してきたいと思いますのでよろしくお願い致します。

具体的にはそういうことで、今有識者会議が始まっておりますけども、有識者会議の中でも福岡座長をはじめ委員の皆さんが、これは科学的、工学的な議論をするんだけれども、同時にそれを通じて地域の皆さんの理解を深めて心配を解消するということも同時にやっていくんだということを強調されることが度々ありまして、私たちもその通りだということで有識者会議にあたってしっかり説明する立場にありますので、そういうことをわきまえて努めていきたいと思っております。

また、こういう点について、知事から色々、流域の市町の皆さんのお話をまたお聞かせいただくことになろうかと思いますけど、まず、市町の皆さんを代表されている知事に、私の水に対する取り組み、環境に対する取り組みをしっかりやっていくという決意をお伝えしたうえで、今日は書面でお願いした件なんですけど、最初にヤードを造るということについてお話をさせていただきたいと思います。

◆なぜリニアが必要なのか説明

2027年の開業に向けてヤードの整備をお願いするということですが、これについてもやっぱり水の問題をおろそかにするつもりはないということとか、あるいは、なし崩しでトンネルの掘削を始めるつもりはないとお約束したいということであるとか、有識者会議を軽んじるつもりは全くないというようなことを前提にして聞いていただきたいと思います。

きょう図面の資料があるんですが、1枚目は今申し上げたことでございます。しっかりやっていくということでございますが。知事、十分ご理解をされていると思うんですが、何故リニアを造るのかについて、私、建設の責任者なので、そのエッセンスを私の口からお話をさせていただきたいと思います。

このリニアは、一番の目的は日本経済で本当に大きな役割を果たしている東海道新幹線のバイパス、これを作るということが一番大きな役割です。

東海道新幹線は、一昨年までのベースですと1日に48万人の方にご利用いただいている。昨年のベースでも1日に378本の電車が動いている。ジャンボ機3機分で50万座席が動いている。世界で見ますと、ニューヨーク-シカゴとかロンドンーパリとか、みんな一桁違ってずっと下の方の数字になります。

そういうことで、新幹線について私たちが話をする時には、こんなに便利になりましたという話をいつもするんですが、それはさておき、私たちが日常いつもやっていることは地震が起こったらどうしよう、降雨災害に対してどうして強くしたらいいだろうか、50年以上たった老朽化をどうして対策をしていこうかと、いわば災害対策ということに力を入れているんですが、抜本的な対策をもう1本作ると。バイパスを作るということなので、それが一番の目的でございます。

災害に対するリスクという観点からすると、いつ造ればいいのかといわれると、なるべく早い方が良いと。起きてから、できてればよかったということではなくて、早く作っておいてよかったなということにしたいと思いますので。しばしば人がリニアの話をする時には、大変夢のある乗り物ですねとか、会社にとって事業性が高い、そういうことに目を向けられることが結構多いんですが、当事者から見れば1番の対策はリスク対策、リスク対策が第一ということです。

もう一つ目的がありまして、リニア方式を使うということで時速500キロ出ますので、日本経済に対する大きなインパクトになると思います。
東京から名古屋、大阪、これが1時間ちょっとで結ばれるということになるので大変なインパクトで、人口が減っていく日本の中で地方が元気になるというのも大切な課題なんですが、日本の中核の経済が一体化して国際競争力を維持する、あるいは、もっと強めるということも大事なので、そういう面からも期待をされていると。

そして、もう一つは沿線の各県ですね。リニアの効果を拠点の駅を中心に広めていこうという強い意欲を持っておいでになって、私たちは各県で用地買収、用地の取得で大変お世話になっているんですが、それと同時に各県は各県で自分の県を発展させていこうということで独自にインフラの整備をされるとかいうことで、足並みをそろえてやっていっております。

そういう大きな意を受けて国交省からは工事認可を受けまして、2027年を目標に進めていこうということで、責任感とか、あるいは期待感を背負ってやっているということで、一企業の利害で急いでいるということではなくて、そういう責任、期待を背負って各県と足並みをそろえながらやろうとしているということについてご理解をいただきたいと思います。

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