【記者解説】リニアトップ会談 知事の説明に金子社長混乱・・・開業遅れ決定的に

2020年06月26日(金)

ビジネス(政治・経済)

リニアの工事を巡る問題が浮上してから4年。
ついに、川勝知事とJR金子社長とのトップ会談が実現しました。

【今回の会談をどうみた?】 

池谷庸介記者

端的にいうと、川勝知事が金子社長を混乱させたまま帰らせてしまう結果になったといえます。

今回の会談の最大のポイントは、川勝知事が“6月中の準備工事の再開を許すかどうか”にかかってくる話。 JRは6月中に工事を再開しないと、2027年の開業に間に合わない”と言っていて、許可をもらうようにお願いに来たのが、今回の会談です。

本トンネルを掘る前に、もしもの時に乗客を逃がす非常口を掘る作業があり、本トンネルの位置まで来たら、本トンネルを掘るという工程。

非常トンネルの入り口付近の、地ならしや木の伐採などが、今回の準備工事にあたります。

【会談の成果は?2027年開業は絶望的?】

池谷記者
簡単に言うと、知事の発言は金子社長を勘違いさせました。
私たち報道陣も、正確な意味を捉えられず質問が相次ぎました。

県の説明によると、リニア工事では県と協定を結ぶが「活動拠点整備工事」と「トンネル掘削工事」に分けられます。

知事は「活動拠点整備工事」ならいいと言ったため、その発言に金子社長も期待をしました。

知事の発言、そして金子社長の発言です。

川勝知事「活動拠点を整備するということであれば、本体工事とは違う。それはよろしいと私は思っておりましてそのことは伝えました」 

金子社長「早急に私どもの実務者から、どういう風なことなんだろうかと、知事の意向も踏まえて進展について確かめたい」

つまり、知事はこの活動拠点整備工事ならいいと言ったが、トンネル掘削工事は有識者会議の結論が出るまで許せないと言いました。

そこを会見中に「準備工事」と言っておらず混乱を生じた。

つまり、JRが求める工事再開は、すぐにはできず、 2027年の開業は絶望的となりました。

川勝知事は会見後に2度目の取材に応じ、準備工事は許さないということをあらためて明言しています。

(Q6月中の着工が認められるという認識なのでしょうか?)
川勝知事「とんでもないです。本体工事と一体でしょう。認められません」

【開業予定についてJRは?】

基本的には、2027年開業の遅れを、どこかで表明する必要があります。

今回の事業は、国家的なプロジェクトでもあり、全国新幹線鉄道整備法という法律にのっとって進めています。

仮に事業が遅れるということになれば、 国や他の沿線自治体など、様々な利害関係者への説明が必要になります。

そうしたところへの説明を済ませたうえで、何らかの表明をする可能性があります。
 
【静岡県が事業を停めている?】

この点について川勝知事は、“これまでJR側が県との議論に真剣に取り組んでこなかったからこそ、いまの状況がある”と何度も訴えています。

県とJRの専門家会議などでの議論を当初から見てきましたが、確かにJR側の説明が、県が求めるレベルに達していなかったり、正面から答えるものではなかったりと、県が不信感を強めてきたという経緯があると思います。

そういった意味では、いま現在、国交省が主導する有識者会議を行っているので、双方納得できる結論がなるべく早く出ることが期待されます。

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