【リニア・トップ会談】環境保全について「責任問われている」(3)

2020年06月27日(土)

地域話題

◆リニアは国策、環境を守るのも国策

(リニア新幹線について「空飛ぶ地下鉄」と表現した川勝知事)

【静岡県・川勝知事】
そういう意味では金子さんが言うように、夢のあるものなんです。南アルプスはそういう状態なので、南アルプスの水は失われないか有識者会議でやっていただく。南アルプスはユネスコのエコパークになりました。ですから世界の財産になったわけです。国策なわけです。環境省がやっている。リニアも国策だと。環境を守るのも国策だと。両方をいかに守るのを両立させるかを私たち考えなくてはならないと思っているわけです。

【JR東海・金子社長】
人によってリニアをとるのか環境をとるのかと言われてしまうと話の収まりどころがなくなってします。リニアが大切だと言うと、お前は環境の事を考えていないのかと、そんなことないですよと言うのですが、そう受け取られがちな側面があります。
私たちも環境は非常に大切だと思って保全をしながらやらないと進まないと。認可を受ける際も当時の太田大臣から工事は安全が大切。環境の保全もしっかりやってくれと。地域との連携をとりながらやってくれと。前の社長がいただいた時、私もそばにおりまして、それ以来そういう気持ちでずっとやってきております。両方という話なのだと思います。

【川勝知事】
それは私も同じです。聖徳太子じゃありませんけど和を持って貴しとなす。和とはなんぞや、1と1の和は3でしょ。足すことなんです。中間ではなく、あれかこれかではなく、両方合わせてなおかつ調和している。大きな和と書けば「大和」、日本の心なんです。
社長さんと同じ気持ちを持っていまして、リニアをどうしたら実現可能か、同時に南アルプスという水資源、生きている生物。なんといっても人間ですね。その人たちを守るため両立させるか同じ気持ちでおります。国交大臣がおっしゃったように地元の協力が不可欠であると。環境保全に関する情報は最大限に公開し、透明性の確保に努めなさいと。

(資料を見せながら金子社長に説明する知事)

水道用水、工業用水、農業用水、発電用水を利用しているので河川流量の減少は重大な影響を及ぼす恐れがあると。環境大臣はもっと厳しくて、相当な環境への負荷が生じるなどと、環境保全について十全の準備を行うことが本事業の前提であるとしっかり書き込まれている。その責任をJR東海さんは問われている、私たちも全面的に協力をしたいと思っている。

◆静岡工区への道の危険性について指摘

工区に行ってみて台風19号の爪痕がまだ残っている。(ここで)働いている人は実に立派です。落合線を通っていく危ない道で47キロある。大変な奥地で道路がV字型で石や岩が落ちてきて危険なので直して欲しいと(JR東海)宇野副社長と去年約束したら、今年は沼平のところからきっちり舗装されていた。
その先に行くともう河川敷に降りないといけない。道路が土砂で埋まっているのですさまじい。畑薙湖にある畑薙橋を渡らなければいけない、渡ってみると赤崩が台風の影響でもっと崩れていた。降りても水が見えない。水が見えるところまで河川の中を我々は歩いた。河川の幅はこれくらいですよ(手を広げて見せる知事)。
上流からの土砂と赤崩の山崩れで。それにもかかわらず、以前椹島で河川が削られたところを作業の方たちが元に戻すということをやっていた。今工事ができる状態でないことは現場を見ればわかる。働いている人の安全をどう守るか。150人働いている人のうちほとんどが静岡県民。あそこでもし石が落ちてきて頭にケガをしたと、救急車は入れないです。安全というのは本当に重要。

◆拠点に看護師と救急救命士を置くことを約束

【金子社長】
実際に私たちの社員も働き始めます、まったく他人事ではありません。なかなか条件の悪いところではありますが、だんだん直していく。椹島にお医者さんまでは置けないが、看護師さんと救急救命士さんを置く。静岡市の病院と常に連携が取れるようにしておいて、そこで応急の処置をしてとにかく(救急車が来る)沼平までは連れていく。
天候が許せば静岡市内からヘリが飛ばせますから、安全が取れるように活用していく。知事は知事の立場で、私は私の立場で他人事ではない。道路の舗装なんかは時間がかかるが着実に進めていって、沼平からしばらくは舗装するとずいぶん違うなと思いました。条件を整えて、元の道を強くしていくということを早くやらなければいけないなと思っている。

【川勝知事】
落合から沼平まで山の中を47キロの1本道を行かなければならない。落合線だと47キロのうち一割をトンネル掘られる。残土はどうされるのかなと。閑蔵線は2.5キロで2車線、そちらの方が安全性はいいのではないかなと思ったんですがどういう理由ですか。

【金子社長】
両方選択肢がありましたが、閑蔵線の手が入ったところは2車線でいい感じで、狭いところは狭いと。落合線は峠を越えるためゆっくりいかなければならない。私たちは井川の人たちに何回も住民説明会をして閑蔵線でどうだろうかと提案したが、トンネルを掘って静岡市に短絡してもらうのが悲願だとおっしゃっていた。
井川から静岡に短絡してもらうのが悲願だと固いもの(意思)がありました。私たちからすると閑蔵線の方が費用的には安く上がるので「閑蔵線ではだめですか」と(聞いた)。「だめです」と井川の方の強い意志であった。トンネルがあれば早く行けたとおっしゃる井川のお年寄りがいらっしゃって決心したという理由です。

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