ラグビーから海老芋農業へ 新たなフィールドで夢に“ トライ ”  静岡・磐田市

2020年07月24日(金)

地域

この春、ラグビーの道から農業へ歩み出した男性が磐田市にいます。
ヤマハ発動機ジュビロでも活躍した、元ラガーマン・遠藤広太(ひろみ)さん36歳。
なぜ芝から畑へ活躍の場を移したのか・・・。

ベテラン農家に一からトラクターの扱いを教えてもらっているのは、遠藤 広太さん。

5月から農業の道へ歩み出した元ラガーマンです。

青森県出身で高校では花園にも出場した遠藤さん。

2011年から3シーズン、ヤマハ発動機ジュビロに在籍しトップリーグで活躍しました。

引退後も地元の幼稚園や小学校で愛するラグビーの普及活動に取り組んでいましたが、今年4月に退職。

遠藤 広太さん 「学校の授業で夢語り授業というのがあったので、子供たちに夢を語っているうちに、自分の夢は何かとふと考えた時に農業というのが出てきた。元々親が青森でリンゴ農家をやっていて、リンゴを皆さんにあげて『おいしい』と言ってくれた一言が心の中に残っていて、僕もおいしいものを作りたいと思い“農家の夢”が出てきた」

去年、日本で行われたW杯をラグビー人生の区切りとして、遠藤さんが飛び込んだのは・・・

磐田市が日本一の生産量を誇る、海老芋の栽培です。

市が今年度から始めた「海老芋継承事業」の支援制度を利用して給付金を受けながら、ベテラン農家の大箸さんのもとで1年間ノウハウを学ぶ研修を始めました。

遠藤さん 「海老芋は…おいしいですね。ラグビーでここまで来て、磐田に住んだというのもあって磐田に愛着もあって、磐田で特産品の海老芋をしっかり作っていきたい」

海老芋の栽培は、ほぼすべて手作業です。

この日教えてもらったのは「芽かき」と呼ばれる作業。

9月下旬から収穫が始まる海老芋ですが、不要な芽を摘み取ることで養分を集中させ、大きさを揃える大事な作業です。

遠藤 広太さん 「1・2・3・4・5 どっちですか?下?」
大箸英之さん 「下だな、こっちの下。これは置いておくか」

遠藤 広太さん 「大変な中にもおもしろさがあって、これがしっかり芋になっていくところを見ながら出荷するところがすごく楽しみ。どうなるのかを日々楽しみながらやっている」

高級食材として知られる海老芋ですが、生産者は高齢化などから15年で半分の103人に減ってしまいました。

そんな中での若い担い手の誕生。

師匠の大箸さんはエールを送ります。

海老芋生産者・大箸英之さん 「生産者は少なくなってきていて、産地として継続していく中で新人さんが来てくれることは非常にありがたい。地域を担ってもらえる農家になってもらいたい」

安定した会社員から農業へ。

遠藤さんの決断を妻の由紀子さんは反対しませんでした。

妻・由紀子さん 「驚きましたけど、これから本当にやるんだなというのが現実的になって不安もあったけれど、いろんなことをやりたいと聞いていると、楽しそうなワクワクする感じの方がいまは多い」

3人の子供たちを抱え不安がないわけではありませんが、家族と過ごす時間に変化も生まれました。

妻・由紀子さん 「夜ごはんを今まで一緒に食べたことがなかった。いまはほとんど毎日食べたりお風呂も一緒に入れたり、一緒にいられる時間が増えた」

長女・はなちゃん 「(Q農業やっているパパはどう?)かっこいい」

遠藤 広太さん 「(Q娘の言葉どうですか?)嬉しい」

喜ぶ子供たちの笑顔・・・遠藤さんの挑戦の原動力です。

海老芋の栽培を教えてもらいながら、独り立ちしたあとの準備も進めています。

トラクターは大箸さんから借りた30年もの。

土地は自宅の裏の畑を近所の人が貸してくれました。

遠藤さん 「(Q農家の実感は?)実感は、まだないですね。楽しみはとても大きい。会社も辞めて崖っぷちなので、しっかり食べていけるように一生懸命やっていきたい」

農家への道を歩み始めた遠藤さん。

家族や応援してくれる人の思いを力に、新たなフィールドで夢に向かって“ トライ ”します。

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