「期待に応える姿を大切にしたい」サッカー名門「藤枝東」の3年間 “代替大会”で区切り

2020年07月31日(金)

地域

新型コロナウイルスの影響で、開催が中止されたインターハイ。

その代替大会が、サッカーや陸上、バレーを皮切りに16の競技で7月から8月の土日を中心に県内各地で開かれます。

感染防止策を徹底し、無観客もしくは保護者のみ観戦可能など異例の大会ですが、受験勉強への区切りをつけるために引退を決断する3年生にとって重要な意味を持っています。

名門高校サッカー部に所属する生徒の高校生活最後の勇姿と、次の一歩を踏み出す決意に迫ります。

7月4日にスタートしたインターハイの代替大会。

藤枝東高校は引退する3年生が中心のチームで臨みました。

チームを引っ張るのは、今年2月の新人戦で初めてトップチームのメンバー入りを果たした杉原翔太さん(3年生)。

藤枝東では、夏のインターハイを最後に毎年10人ほどの3年生が引退します。

難関国立大学への進学を目指す杉原さんも、冬の選手権まで続けるか悩んだ末、インターハイでの引退を決断しました。

しかし・・・

杉原翔太さん 「インターハイの中止が発表された時は、モチベーションを保つのが難しかった。3年間苦しいことも頑張ってきたので、気持ちの整理は時間がかかりました」

中学時代はジュビロ磐田の下部組織に所属していた杉原さん。

高校には、掛川市の自宅から片道1時間20分をかけて通学を続けてきました。

全国の舞台を目指す唯一のチャンスだったインターハイ。

大きな目標は失いましたが、代替大会に救われました。

杉原翔太さん 「もし試合がなかったら分からないけど、そういう区切りがあるのは勉強にも集中しやすくなるのでありがたいです」

3年生になってから始めた練習後のチームメイトとの自習も、代替大会が決まりよりはかどるようになりました。

大会は市内4チームのトーナメントと規模は小さくなりましたが、3年間の集大成を披露する舞台に気持ちは高まります。

杉原翔太さん 「自分が積み上げてきたものを出したいというのもあるし、何よりいろいろな支えがあって出来ているので、そういう人たちの期待に応えるような、そういう姿を最後に見せたい」

そして迎えた大会当日。

受付 「ここでも検温をお願いします。消毒をお願いします」

観戦は保護者に限り、2週間前からの健康調査票の提出や当日の検温など感染対策が取られていました。

杉原さんの両親も掛川から駆け付けます。

母・杉原充子さん 「このままサッカーやったとしても終わりはどうなるんだという不安がありながら、区切りがきちんとつけられたので。最後、思い出に残るような悔いのない試合をしてもらえたらと思います」

「全員で声出して前向きなプレーして、いいプレーして絶対勝とう!いくぞ!」

高校生活、最後の試合。

1点ビハインドの後半、アディショナルタイムに訪れたラストプレー…。

藤枝東0-1静清

試合終了

杉原翔太さん 「勝てなかったのはすごく責任を感じているし後悔もありますけど、いろいろな仲間に恵まれてきつい思いもしたけど、それを乗り越えられたのは自分の中で大きな財産になりました」

これまでにない形で迎える引退だからこそ、得たものもありました。

杉原翔太さん 「周りのサポートは身に染みて感じていて本当にありがたい。本当になかったら今の自分がないんだろうなと思うと、これから受験や大学行ってからも、大人になってからも、そういう期待に応える姿を大切にしていきたいと思います」

新型コロナウイルスの渦中で行われた引退試合。

この経験は、次のステージに向かう選手たちを大きく成長させてくれるはずです。

直近のニュース

テレしず番組公式サイト

ただいま!テレビ

Line公式

Facebook公式

Twitter公式

Instagram公式

FNNプライムオンライン

FNN PRIME online

FNNビデオPost

ページの先頭へ