30秒の世界・手持ち花火 老舗4代目が挑む「高級花火」 静岡・島田市

2020年08月12日(水)

地域

夏の風物詩「花火」。

しかし今年は新型コロナウイルスの影響により、花火大会の中止が各地で相次いでいます。

こうした中、「特別な花火」で夏のひと時を楽しんでもらおうと、静岡県内の手持ち花火メーカーがあらたな挑戦を始めました。

夏の夜空を彩る大輪の花。

毎年、全国各地で花火大会が開かれ、大人から子供まで多くの人を楽しませています。

しかし・・・

安倍川花火大会本部・瀧義弘会長 「本当は新型コロナを吹き飛ばす意味であげたい。残念です、その一言です」

静岡市の夏の一大イベント、安倍川花火大会。

高里絵理奈アナウンサー 「本来なら6月開催される予定でしたが、今年は新型コロナウイルスの影響で、残念ながら3年連続の中止となりました」

新型コロナウイルスの影響により、県内で毎年予定されている花火大会の多くで開催が見送られています。

花火業界が苦境にあえぐなか、手持ち花火の製造・販売を続ける「井上玩具煙火」。

1926年創業の老舗メーカーが、新たなチャレンジを始めています。

高里アナ「こちらで、新ブランドを立ち上げたと伺ったんですが見せていただいてもいいですか?」

井上玩具煙火4代目・井上慶彦さん「はい」

高里アナ「箱に入っているんですね。普段、お店で見かけるものと違って色合いがシンプルですし、形も珍しいですね」

6月17日から販売を始めたおもちゃ花火。

その名も「義助(よしすけ)」。

その値段は・・・

4代目・井上慶彦さん「1セット3000円になります」

高里アナ「5本入りで3000円ということですね。一つ600円ですか。高級ですね」

花火を納める箱にもこだわりが。

時代にあったエコなものをと、牛乳パックの再生紙ですが、この花火のための特注品です。

高里アナ「どうして高級花火を作ろうと?」

4代目・井上慶彦さん「一本一本丁寧に作り上げた花火を、皆さんが一人一人楽しんでいただき、日本の花火はこういうものなんだと再確認してもらいたい」

安価な中国産花火に市場が押されている中、県内唯一の手持ち花火メーカーとして国産花火にこだわり製造を続けてきました。

「義助」という名前の由来にもこだわりがあります。

古くから宿場町として栄えた島田市。

室町時代から江戸時代にかけて多くの刀鍛冶がいました。

「鉄」と「炭」使って作られる刀。

同じ原料を使うことから、地元の名工として知られる「義助」の名をブランド名にしました。

義助は、炭と硝酸カリウムを使った黒色火薬の和火(わび)と、鉄の粒子が入った球体付きの紗火(さび)の二種類です。

高里アナ「火花がキラキラしていて美しいです。この優しい明るさと、ぱちぱちとした音が落ち着きますね」

4代目・井上慶彦さん「和火は火の本来の美しさというのが印象的。紗火はどちらかというと明るいような燃え方をする特徴があります」

製作に費やした時間は、約2年。様々な試行錯誤がありました。

4代目・井上慶彦さん 「安全性だったり、30~35秒で何を表現できるか、どのように感じてもらえるかというのをお客様目線で考えながら作り出しました」

コンセプトは、一本一本じっくり味わうように楽しむ花火。

大切な人と特別な時間を作って欲しいという思いが込められています。

4代目・井上慶彦さん 「多くの方々に花火を忘れないでほしい。日本で作っている花火屋もあるというのを気づいてもらえるように頑張っていきたい」

苦境の時期にあらたな光を、老舗業者のチャレンジが始まっています。

直近のニュース

テレしず番組公式サイト

ただいま!テレビ

Line公式

Facebook公式

Twitter公式

Instagram公式

FNNプライムオンライン

FNN PRIME online

FNNビデオPost

ページの先頭へ