静岡・“新型コロナ”半年 何がわかったのか?気をつけるべきは? 専門医2人に聞く

2020年09月07日(月)

地域

新型コロナウイルスの感染者が静岡県内で確認されて半年となります。こうした中、政府は、重症者に重点を置いた対策へと転換します。

未知のウイルスについて、この半年で何が分かったのか?
これから、私たちが気を付けるべきなのはどんなことか?

最前線で治療にあたる2人の専門医に聞きました。

静岡市・田辺信宏市長「このたび、初めて新型コロナウイルスの患者が確認されました」

静岡県内で初めて感染が判明したのは、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号から下船した男性、2月28日のことでした。

加藤洋司記者 「県内で最初に感染者が確認され、半年になります。いま静岡県内はどういう状況にあり、私たちはこれから、どんなことに取り組めばよいのでしょうか」

県内の感染者は3月下旬から4月にかけて、連日、数人確認されたあと、5月や6月には、ほとんどなくなりました。

そして、7月後半から急激に増加し、1日30人確認される日もありました。

第2波として全体の数字を押し上げたのは、カラオケをする飲食店や、接待をともなう飲食店で起きたクラスタ―です。

患者の治療にあたった浜松医療センターの矢野医師は「クラスタ―の発生はあっても、社会で蔓延しているわけではない」と話します。

浜松医療センター感染症内科部長・矢野邦夫院長補佐 「ピークはとりあえず過ぎ去ってきた気がします、特に浜松はそうだと思っています。蔓延していれば、もっとクラスターが出てくると思うので、今は落ち着いているのではないかなと思っています」

静岡市立静岡病院の岩井医師も、同じような見方をしています。

静岡市立静岡病院感染管理室・岩井一也室長 「1つのクラスターが発生すると、それだけで数がすごく動いてしまうので、見にくくなってはいるんですが、これまでも(全国と)同じように動いてきているということを考えると、静岡県も、これからちょっと減っていくのではないかと思っています」

新型コロナウイルスについてはこの半年間、国内外でさまざまな治療・研究が進められてきました。

第1波と2波を通し見えてきたのは、致死率の大きな違いです。

<致死率>(国立感染症研究所より)
第1波(1月16日~5月31日)
~40代  :0.1パーセント
50・60代:2.8パーセント
70代~  :25.1パーセント

第2波(6月1日~8月19日)
~40代  :0パーセント
50・60代:3.1パーセント
70代~  :25.9パーセント

60代までと70代以上では、8倍近くの差があります。

こうした中、8月28日、政府は対策を転換する考えを示しました。

安倍首相 「症状に応じた治療法も進歩し、40代以下の若い世代の致死率は0.1パーセントを下回ります。重症化リスクが高いのは高齢者や基礎疾患のある方々であり、1人でも多くの命を守るためには、こうした皆さんへの対策が最大のカギとなります」

無症状の人と軽症者は、宿泊施設や自宅での療養が徹底される方針です。

静岡市立静岡病院感染管理室・岩井一也室長 「最初の頃は、この病気がどれくらい怖いのか、何人くらいの人が感染して、重症者・死亡者がどれくらいくるのかが全然予想もつかなかったし、最悪、何十万人が亡くなるかもしれない、そういう恐れもあって、こわごわやっていたと思うが、半年経って実測値として分かってきた」

当初とは違い、いまは落ち着いて治療にあたることができていると話す岩井医師。

専用の特効薬・ワクチンはないため、他の感染症の薬を使っています。

静岡市立静岡病院感染管理室・岩井一也室長 「新型コロナは特効薬がないと強調されますが、実際に治療をしていて、いくつかの薬が効果がありそうだと、手応えは感じていますし、決して、重症になっても、まったく対応ができないわけではないですね」

日本感染症学会・舘田一博理事長 「(4月に)緊急事態宣言が出された時とは、比べものにならない変化が起きているというのが大事で」

感染症の専門家が集まるシンポジウムでも、半年間のデータを活用し対策を考えていく重要性が示されました。

当初クラスタ―が問題視されたのは、接待を伴う飲食店でした。

しかし、職場や部活の寮などでの発生が全国で伝えられています。

重症化のおそれのある人にとっては大きな脅威で、守るのは国や医療機関だけではなく1人1人の力にかかっています。

浜松医療センター感染症内科部長・矢野邦夫院長補佐 「感染経路を確認して、遮断することを考えれば良い。ほとんどが飛沫。歌ったり、騒いだりが問題。もう見えちゃったんですよね。そこだけガードすれば、なかなか感染しないと思います」

矢野医師は、新型コロナウイルスは、空気感染することはないため、マスクを外した時は、しっかり距離を保つよう改めて指摘します。

浜松医療センター感染症内科部長・矢野邦夫院長補佐 「飲食店でもマスクを取って静かに食べるなら良いが、そこで楽しくワーッとしゃべってしまうと集団感染を起こすので、それはやめてもらって、静かに食べるのなら良いと思います」

未知のウイルスと戦ってきた、この半年間。

分かってきたことを社会全体で共有して力にし、感染防止に向けた対策に生かしにしていくことが重要です。

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