ゾウの輸出 何故ダメなの? タイ当局も困惑の事情とは・・ 静岡・日本平動物園

2021年01月22日(金)

地域

動物園になくてはならない動物と言えば「ゾウ」が思い浮かぶと思いますが、静岡市の日本平動物園に新たにゾウの家族をタイから迎えようという計画があります。

しかし、交渉は進んでいません。

タイ当局も困惑する交渉が進まない理由とは?

雨宮帆風記者 「いました、アジアゾウのダンボです。開園から50年以上ずっとこの場所で暮らしています。今日も元気いっぱいに鼻を動かしています」

静岡市が運営する日本平動物園。

現在、飼育されている2頭のアジアゾウはいずれもメスで、すでに50代です。

日本平動物園 ゾウ担当・横山卓志飼育員 「人間に換算すると70歳~80歳ぐらい。だいぶおばあちゃんになります」

このため静岡市は、以前から交流のあるタイからゾウの家族4頭を受け入れようと2018年にタイ側に要望書を送り話を進めてきました。

来園者 「小さなゾウが来てほしい。たわむれている姿を見られたらいいなと思う」

別の来園者 「迫力があって元気なゾウが来てほしいなと思います」

ゾウの家族を迎えるため、早ければ5年後に約26億円かけて新しいゾウ舎をつくる計画も持ち上がっています。

しかし2年以上が過ぎても、タイ側と具体的な交渉にすら至っていません。

タイのシンボルとなっているゾウ。

ゾウの輸出を担当するのはタイ環境省の動植物保護部です。

交渉が始まらない理由を責任者に聞きました。

タイ環境省 動植物保護部・スラポン部長 「いくつかの市民グループがゾウの輸出に反対する意向を示しています。このためゾウの輸出のルールを定めた環境省の法律の公布が延びています」

実はタイではゾウの輸出のルールを定める新しい法律の検討が続いていて、ゾウは10年以上輸出されていません。

法律がまとまらない最大の理由が複数の動物保護団体の反対です。

動物保護団体・パンジャデートさん 「これまで輸出されたゾウは(タイ側が)状況を確認するすべがなかった。動物園も結局本物の自然ではなく人工的な自然です」

保護団体はゾウが劣悪な環境にいないか、虐待されていないか監視する仕組みが必要だと訴えていて、おととし7月にはゾウを輸出しないよう環境大臣に要望しています。

環境大臣は現在ゾウの輸出に積極的な姿勢を示していない上、新型コロナウイルスの影響もあって会合が開かれず法案の検討が進んでいないのが現状です。

タイ環境省 動植物保護部・スラポン部長 「法律の公布までまだ時間がかかります、たぶんあと1、2年。それに政府の方針にも耳を傾けなければなりません」

ゾウの導入に向けて、タイ以外の他の国にも働きかけているという静岡市。

日本平動物園に新たなゾウを迎えることはできるのでしょうか。

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