旅に彩を 奮闘「SLお兄さん」 静岡・大井川鉄道

2021年02月05日(金)

地域

大井川に沿って川根路を走る大井川鉄道のSL。

このSLにはこれまで「SLおじさん、SLおばさん」と呼ばれる人が乗車し、景色の説明やハーモニカの演奏で旅に彩を添えてきました。

しかし高齢化によりこの夏には、たった2人のみに。

そこで大井川鉄道は若手社員を抜擢し、初の「SLおにいさん」が誕生。

奮闘するSLおにいさんに密着しました。

午前10時の大井川鉄道「新金谷駅」。

SLの出発に向けて準備が進められています。

窓口で切符を販売するこちらの男性が・・・ 

「大井川鉄道にようこそ。SLお兄さんの久保川真守です」

入社2年目の久保川真守さん、24歳です。

普段は新金谷駅の駅員の久保川さんですが、その甘い声と物おじしない性格が会社の目に留まり「SLおにいさん」に抜擢されました。

久保川さんの正式な肩書は「専務車掌」。

1カ月の研修を経て、9月から月に10便ほど「SLおにいさん」として乗務しています。

ー車内アナウンスー

SLおにいさん・久保川真守さん「右も左も一面の茶畑が広がっています。”これぞ静岡”といった景色ではないでしょうか。新芽が揺れる新茶の頃にはさらに緑が美しく輝き、SL車内にも新茶の香りがほんのりと香ります」

すでに、新人らしからぬ慣れた雰囲気を出す久保川さんですが・・・

実は学生時代には声優をめざしていたことも。

その経験を車掌として大いに活かしているようです。

そんな久保川さんが頼りにしているのが・・・
 
SLおにいさん・久保川真守さん「先に千頭駅に着いている先輩の佐藤さんがいるので、ちょっと聞きたいことがあるので確認しに行きます」

「お疲れ様です」

専務車掌の先輩・佐藤あけみさんです。

佐藤さんは専務車掌歴12年の大先輩。
 
大井川鉄道では1976年のSLの運転開始以来、他の会社をリタイアした人を専務車掌として再雇用していて、通常、常に3~4人がいました。

しかし高齢化による退職が相次ぎ、9月には2人にまで減ってしまっていました。

そこで現役の社員から抜擢されたのが久保川さんです。
 
佐藤さんも、久保川さんに期待をかけています。

専務車掌の先輩・佐藤あけみさん「(SLは)懐かしさを楽しみに来てくださっている方たちだと思うので。自分のお客さんになってくれるような、自分がおもしろければ、きっと…」

SLおにいさん・久保川真守さん「自分がおもしろくあることか…」

川根路を走る1時間あまりのSLでの旅。

お客さんにより楽しんでもらおうと、いま磨きをかけているのがハーモニカです。

「茶摘みの歌」 

SLおにいさん・久保川真守さん 「SLに乗るだけでも素晴らしいが、それ以上をお客様に届けるのが自分の仕事だと思ってますので」

新型コロナの感染対策として、現在は車掌室の中からマイクを通してパフォーマンスしかできません。

それでも自分で作った資料を見ながらSLの旅の楽しさを伝えています。

女性「ハーモニカはあなた?」
久保川さん「ハーモニカ吹いてました」
女性「すごい」

男性「放送も?」
久保川さん「放送もしてました」
男性「いや~すごいね」
久保川さん「ありがとうございます」

女性「すごく楽しかったです」
久保川さん「ありがとうございます」

男性「頑張ってくださいね(握手をする)」
久保川さん「ありがとうございます」

SLおにいさん・久保川真守さん 「何か言ってもらえると本当にうれしいです。本当にやって良かったと思うし、正直”天職”だと思っています。自分の良さを活かして、よりお客様に喜んでもらえる、自分に会いに大井川鉄道に来てくれる位のお客様がいたら一番いいなと思います」

「SLおにいさん」として川根路の旅に笑顔と喜びを添えるため。

久保川さんの試行錯誤と奮闘が、日々 続いています。

◆「SLおねえさん」も◆

実は久保川さんのほかにもう一人、入社5年目の上村詩恵さんも抜擢し「SLおねえさん」として活躍しています。

もともといた12年目の佐藤あけみさん7年目の永井康夫さんと合わせて4人になりました。

本来は専務車掌は通路を歩きながら乗客と触れ合うんですが、新型コロナの影響で自粛中。

いまできるなかで乗客に楽しんでもらおうと、ハーモニカの新たなレパートリーを練習するなど、努力の日々は続きそうです。

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