“ランドセル”どうしてます? 職人が「新たな命」ふきこむ 静岡

2021年02月12日(金)

地域

小学生が登下校で背負うランドセル。

卒業した後は使うことがなくなってしまいます。

そんなランドセルを日々使えるようにと、生まれ変わらせている家具メーカーがあるんです。

思い出の詰まったランドセル、卒業後はどうしていますか?

女子高生 「クローゼットの中にあります」

別の女子高生 「同じくクローゼットの中に…」

男性 「実家とか放ってあるか、捨てちゃったか、行方不明ですけど。倉庫みたいなのがあるので、倉庫にしまってあるかも」

一人1つ、高価なものでもあり、捨てられずにタンスの肥やしになっている人が多くいます。

静岡市にある「ヒノキクラフト」。

オクシズ産のヒノキをメインに、テーブルやイスなどの家具を製造・販売しています。

ヒノキクラフト・岩本雅之代表 「創業26年目かな。私がもともと広告関係のデザイナーをやってまして、その後、ひとりで細々と家具作りをはじめて。もともとはひとりで家具を作っていた職人でした」

1999年に旧静岡市で、小学校の机とイスをオクシズのヒノキ材でつくる事業が本格的に立ち上がり、学習机の製作に携わるようになりました。

学習机をつくるなかで目を付けたのがランドセルです。

岩本雅之代表 「学習机を作っているのでランドセルと関わる場面が多くて、その中で『6年たったらランドセルどうする?』という話はよく出てまして。いろいろみんなで考えてまして、ランドセルの“かぶせ”、背中のべろべろの部分なんですけど『あれって家具屋から見たら、すごく上質なイスの布だよね、貼り布だよね』ということで、そのままイスにしてみようかと」

リメイクして作ったのは「ランドセル・スツール」。

重さは2キロほどで折りたたみ式。

持ち運びにも便利です。

岩本雅之代表 「ランドセルの“かぶせ”の部分は一見、平らなように見えて、固い部分があったり柔らかい部分があって、そこをどううまくイスのフレームに結合させるかが一番難しくて」

一見、簡単なつくりに思えますが、試行錯誤を繰り返しました。

ランドセルスツールを購入した早馬さん一家。

2年前、長男の日那太(ひなた)君が小学校を卒業したときにランドセル・スツールを依頼しました。

早馬隆昭さん 「ちょうど息子が卒業するタイミングで、スツール作っているという知り合いからの話があって頼みました。6年で捨てるのはもったいないなと思っていたから、こんな風に作り直してくれるのは自分の時代にもあったらいいなと思って」

日那太くんは6年間使ったランドセルが生まれ変わった姿で自分の元へ戻ってきたときに驚いたといいます。

日那太くん 「思っていたのと違って。ボロボロだったんですよ。だけどこんなにきれいなイスになって返ってきてくれたから、うれしいなと思って」

日常生活に溶け込むランドセルスツール。

小学校を卒業した今、日那太くんにとって欠かせない家具となっています。

日那太くん 「思いのほか座り心地が良くて、自分のランドセルがこんなになったから、これからも使えるなと」

またこの春、小学校を卒業する弟・咲来(さく)くんのランドセルもランドセルスツールにする予定です。

ランドセルスツールを商品化して2月で2年。

まだ始まったばかりですが、依頼した人たちに思いをはせながら手掛けています。

ヒノキクラフト・岩本雅之代表 「ランドセルは結構おじいちゃん おばあちゃんが買ってくれることが多くて。卒業したときに、残念ながらおじいちゃん おばあちゃんが亡くなって、『いい形でランドセルを思い出として残したかったから、すごくいい商品を見つけた』と。一番は、このランドセル・スツールが子供のもとに届けられたときに”子供の笑顔”が出るようにと、それが一番ですよね」

卒業後、使われなくなったランドセル。

リメイクされたランドセル・スツールには、子供たちを笑顔にしたいという職人の思いが詰まっています。

◆ランドセル・スツール◆

このイスは、ブームにもなっているキャンプにも合いアウトドアで使っている人も多いそうです。

また、卒業式にメッセージを描いてもらえば、さらにオリジナルなものにもなるということです。

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