リニア工事に伴う水問題 「座長コメント」めぐり静岡知事・県の専門家委員・市民から怒りの声

2021年02月16日(火)

ビジネス(政治・経済)

リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う大井川の水への影響などを議論する国の有識者会議。

会議の終了後には座長コメントという形で、その日の議論をまとめた文書が配られます。

「座長」とは中央大学の福岡捷二教授ですが、このコメントを巡って静岡県が国に対して怒りを露わにしています。

座長コメントの問題とは。

16日県庁で会見したリニアの建設に反対する地元住民など、市民グループ7団体。

リニア新幹線を考える県民ネットワーク・林克 共同代表「第8回(有識者会議)については非常に座長コメントがひどい。回を追うごとにひどい。コメントを出すなら責任は座長にある。それ(会見)をしないのはそもそもおかしい」

座長コメントは「目にあまる」として、会議の全面公開と座長コメント廃止の要請書を17日 国土交通大臣などに送ります。

厳しい声は15日の県の専門部会でも。

県専門部会・森下祐一部 会長「会議の記録の正式版は議事録であるので、会議終了後に非公開で作業する意味や、正当性には疑問がある」

県専門部会・塩坂邦雄委員「まさにダブルスタンダード。そもそも全体のこのレポート(JRの解析)は、住民の側に立って作ったのではなくて、施工者側に立って論理が進められている」

委員が不満をあらわにしたのは、先週行われた国の有識者会議の後出された「座長コメント」。

山梨県に水が流出しても県境以外の工区の湧水を戻すことで、中下流域の水量が平均的には「維持される」としたJRの解析結果。

委員の一部から季節ごとの変動が大きいことや、より詳細な解析を求める声などが挙がりましたが、福岡座長は最終的にJRの主張を追認するコメントを発表しました。

座長コメント「トンネル湧水が当該期間中に山梨県側に流出した場合においても、椹島下流側では河川流量は維持される」

これに噛みついたのが県のリニア対策本部長を務める難波副知事です。

難波副知事「今回山梨側に河川流量が流出しても、大井川の水が維持されるという説明は納得いかない」

また常々 有識者会議の在り方に苦言を呈してきた川勝知事も怒りをあらわにしました。

川勝知事「JR東海が示した事項を確認するためだけのコメント。あれほどの学者である福岡さんが、なぜこのような事をするのかと。これは意図的である。ですから本当に座長コメントはいらない。座長コメントは明らかに(国交省の)事務官が書いていますね」

県の専門部会は有識者会議について評価できる面もあるとする一方で、課題をまとめ「県としての考え方」として国土交通省に提出する方針です。

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