富士山に登山鉄道"一緒に” 山梨の提案に静岡・川勝知事の答えは?

2021年02月23日(火)

地域

2月23日は富士山の日ですが、この富士山に「鉄道」を敷く構想について山梨県知事が川勝知事に協力を求めました。富士山の世界遺産としての価値は守られるのか。川勝知事はどう答えたのでしょうか。

日本が誇る世界遺産・富士山。その富士山の山梨県側で、いま富士山登山鉄道構想が持ち上がっています。

本谷育美アナウンサー「(ヘリからリポート)吉田口5合目につながる富士スバルラインが見えています。木々をぬうようにして、くねくねと曲がっている道になっています。このルートに沿って鉄道が通る予定だということです」

2月に策定された富士山登山鉄道構想は、麓から5合目までつながる富士スバルライン上約25キロの区間に少なくとも3つの駅を設置することにしていて、車両には次世代型路面電車LRTを使用する想定です。

麓から5合目までの上りは52分、下りは74分で到着する見込みですが・・

本谷アナ「富士スバルラインを見てみますと、途中には大きく急カーブしているような場所も見受けられます」

こうした場所もLRTで走行できるのでしょうか。

このほか雪崩や噴火の安全対策に加え、世界遺産としての自然環境や景観の保全などが大きな課題ですが、山梨県の長崎知事はこの鉄道構想を選挙公約にも掲げてきました。

23日御殿場市で行われた富士山の日のイベントで長崎知事は川勝知事に構想について説明。両県の「共同プロジェクト」とするよう提案しました。

山梨・長崎幸太郎知事「登山鉄道を仮に作る事になった場合、その恩恵というものは、すべての富士山の周りに及ぶようにしていきたい。この話はさきほど川勝知事にしっかり申し上げたところです」

これに対して川勝知事は、建設の前にユネスコの諮問機関イコモスに意見を聞くことになっているとした上で・・・

川勝知事「地下に電源を埋め込んで、そして走らせるので電柱を立てたり電線が景観を邪魔したりするような、そういう構想でもないみたいで、色々最先端の技術を駆使して環境にやさしい鉄道を構想しているということでございました。構想案それ自体は検討に値する」

構想に理解を示した川勝知事。一方で静岡側への鉄道導入について聞かれると。

(Q静岡側にも鉄道が走る可能性はあるのでしょうか?)

「それはまた今の・・仮定の仮定の仮定になりますから」

静岡県側への導入は今のところ考えにないようですが、果たしてこの構想は実現するのでしょうか。

【山梨県知事が強く推進 「富士山登山鉄道構想」とは】


本谷育美アナウンサー:改めて山梨県側の富士山で計画されている「登山鉄道構想」とはどんなものなんでしょうか。まずルートです。

既存の富士スバルライン全線をそのまま活用する案が有力です。麓駅からいくつかの中間駅を経て5合目駅までの25キロから28キロあります。車両は架線がないので景観を阻害しない次世代型路面電車LRTです。上りは約52分下りは約74分かかる見込みです。

では収支は合うのでしょうか?

整備費は約1400億円とみられています。検討会では往復運賃を1万円に設定すると年間の利用者は現在の登山者の20倍、約300万人となり、事業成立の可能性は高いとしています。

松下翔太朗アナウンサー:しかし課題がたくさんあります。

LRTが勾配のある道を連続走行できるか、厳冬期に走れるかわかっていません。春先にスラッシュ雪崩が起きやすい場所の対策をどうするのか。噴火の際の避難計画はどうするのか。

そして世界遺産の「顕著な普遍的価値」を損なうとユネスコに判断され、登録を外されるようなことになれば、山梨側だけの問題ではすみません。

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