「薬剤性せん妄ということも考えられる」 広末涼子 容疑者の不可解な言動について精神科医が見解 「服用している薬の効き目が切れて不安定な状態になっている可能性も…」

俳優の広末涼子 容疑者(44)が静岡県島田市の病院で現行犯逮捕された今回の事件は新東名での交通事故が発端でした。捜査が続く中で明らかになってきているのは広末容疑者の不可解な言動です。

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広末容疑者の不可解な言動について

あらためて広末容疑者に見られた不可解な言動についてです。

まず、浜松サービスエリアで自分の名前を大声で叫んだり、抱き着いたりする姿が目撃される。

さらに、事故のあとトンネル内をうろつく。

病院で看護師に悪態をつく、暴行をする。

取り調べで大声を出す、暴れるといった事態が続きました。

Q.こうした言動について精神科医としてどう感じたか?

精神科医・木村好珠さん:
普段テレビで見ている広末容疑者はこのような言動をする人物には見えないので、当時の精神状態は間違いなく正常ではなかったと感じる

「薬剤性せん妄」について

Q.警察の捜査で違法な薬物は検出されていない。どんなことが考えられるのか?

精神科医・木村好珠さん:
服用した薬があるとなると薬剤性せん妄ということも考えられる。薬剤性せん妄は意識障害の一種で、ぼーっとしたり興奮して攻撃的になったり、今回の広末容疑者のように奇声をあげたり、いきなり誰かに話しかけることもある。

こうした症状を起こしやすい薬としてはパーキンソン病の薬や睡眠薬や不安を取り除く薬があげられる。ただし、これら以外の薬でも薬剤性せん妄は起こる可能性がある

広末容疑者の最近の状況など

では、最近の広末容疑者はどんな状況だったのかについてです。

広末容疑者は2024年2月に26年間所属した芸能プロダクションを退所し、個人事務所を立ち上げていました。

また、元夫のキャンドル・ジュンさんは過去に「2年に一度、心の安定が崩れる。過度なプレッシャーや不条理なことがあると豹変してしまう」と語っていたことがあります。

広末容疑者と木村医師、蓮見アナウンサー

Q.今回の一連の行動にも関係性がある?

精神科医・木村好珠さん:
元々ストレスがかかると精神的な不安定になりやすい人で、もしかしたらその症状に対して薬を飲んでいた可能性も考えられる。普段、育児などにも真面目に取り組んでいるとの話もあり、とても真面目で一生懸命、目の前のことに取り組む性格だと思う。

そこで、過度に真面目にやり過ぎてストレス過多となり、薬の量が増えたり、一時的に心の不安定さが出てきてしまうのではないか

広末容疑者と木村医師、蓮見アナウンサー

Q.逮捕されてから7日目。もう落ち着いている?

精神科医・木村好珠さん:
普段とは全く違う環境にいるので、そのストレス負荷はすごい。薬剤性せん妄であれば、その状態は抜けていると思うが、普段服用している薬の効き目が切れて不安定な状態になっている可能性はある。

更に自分自身がこれからどうなっていくのかといった不安は広末容疑者でなくても誰でも精神的に不安定になってしまう状態。こうしたことからすれば、いま広末容疑者が精神的に安定して、落ち着いて取り調べを受けるのはかなり難しいと思う

広末容疑者は現在も警察による取り調べが続けられています。

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