国内有数のクルーズ船の寄港地となりつつある清水港。ただ、周辺ではいまタクシー不足が問題となっています。この問題を解決しようと特別なライドシェアが始まりました。
光田有志アナウンサー
光田有志アナウンサー:
今大きなクルーズ船が清水港に入港してきました
清水港に入港する大型客船。いま急増しているのが清水港に寄港するクルーズ船です。
2024年は81隻が寄港するなど国内有数の寄港地となっています。
ただ、これに伴い起きているのが…
光田有志アナウンサー:
クルーズ船から降りてきた観光客は通常こちらの一般タクシーを使うのですが、この観光客に対応するためタクシーが不足するという現象が起きています
静岡市によりますと、クルーズ船が寄港すると船の客のタクシー利用が急増して市内で平均17台のタクシーが不足する状態に。
日中の高齢者の通院など市民の利用にも支障が出ています。
また、船の乗客自体も利用できないケースや許可なしで客を乗せ運賃を得るいわゆる白タク行為も横行しています。
“ライドシェア”の受付
こうした状況を打開しようと地元のタクシー会社と一般社団法人が新たに設置したのがこちらの“キッチンカー”のような車。
ここで行われていたのは“ライドシェア”の受付です。
ライドシェアは一般の人が自家用車を使って乗客を有償で運ぶサービス。
そのライドシェアをクルーズ船の乗客限定で始めたのです。
杉本哲也さん
富士宮市の杉本哲也さんは海外でライドシェアの便利さを実感し自らも日本で広めたいとドライバーを志願し参加しました。
杉本哲也さん:
もともと本業がありまして、きょうも午前中仕事をしてきまして、午後から副業で別の仕事やりますということで普段使ってる車です
ライドシェアを利用する観光客
そして、待つこと1時間半あまり。
4人組の観光客が杉本さんの車を利用することに。
富士市まで観光に行き清水港に戻ってくるプランです。
光田有志アナウンサー:
どこから来た?
海外からの観光客:
オーストラリア
光田有志アナウンサー:
ライドシェアについてどう思う?
海外からの観光客:
最高さ!全く問題ない
光田有志アナウンサー:
どう良い?
海外からの観光客:
素晴らしい。とても使いやすい
清野吉光 代表理事
サービスを提供する「静岡TaaS」
清野吉光 代表理事:
この日の出ふ頭は同時に2台着岸できるようになりますので、ますます車が足りなくなると思います。日本版ライドシェアを増やしていきたいなという風に思ってます
ライドシェアに登録する車の台数はまだまだ数台程度ということですが、静岡市などはこの取り組みを広げていく考えです。