突風被害からの再起を目指すバラ園…奮闘実りニワウメ咲き誇る 来園者も笑顔に バラの見頃まもなく

2024年10月、静岡県浜松市で発生した突風で被害を受けたバラ園があります。壊滅的な被害を受けましたが、バラの季節を前に再び来園者に楽しんでもらおうと奮闘しています。

2024年10月、静岡県浜松市中央区で広い範囲を襲った突風。

この突風により少年(12)が軽いケガをしたほか、建物や車など少なくとも40件の被害が確認されました。

落合健悟 記者:
こちらの場所も半年前に突風の被害を受けました。こちら木の先端が折れてしまっているんですが、こうした災害の爪痕がいまも残されています。

突風被害にあったエリアで26年間にわたって私設のバラ園「ばらの都苑」を管理している天野和幸さん。

突風により書類や写真などを保管していた事務所の屋根が飛ばされてしまいました。

ばらの都苑・天野和幸さん:
歩くところがないくらいひどくなっていたけども、これも時の流れかなと思ってね。初めて体験しました。

そして、丹精込めて世話をしてきたバラやハナモモの木も多くが被害を受けました。

ばらの都苑・天野和幸さん:
その時はそんなに感じなかったけど、近頃花が咲く時になって傷み具合というかね、被害が大きかったのを改めて確認していますけどね。

春が訪れ、ハナモモが見ごろを迎えていましたが、被害を受けた花の数は半分ほどに。

しかし、訪れる人を楽しませようと天野さんは新たな取り組みを始めました。

ばらの都苑・天野和幸さん:
変わったものを植えてみたいなと思って、ニワウメというのを去年お店にあるものを全部かき集めて、それが今年たくさん咲いてくれて、バラ園に見えた方が「初めてみる」と言って大変喜んでくれているものですからね。

新たに植えたのはバラ科で春にピンクや白の可愛らしい花を咲かせるニワウメです。

園内で美しい花を咲かせていました。

来園者:
きれいだった。

来園者:
すごく丁寧に管理していてまた来たいと思わせてくれる。

現在84歳の天野さん。まだまだバラ園を続けると意気込みます。

ばらの都苑・天野和幸さん:
年齢に負けないように1年1年頑張っていきたいと思ってますけど。

名物のバラは5月中旬頃に見ごろを迎えるということで、被害を乗り越え今後も美しい花々が楽しめそうです。

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